スイスの鉄道車両メーカー、シュタッドラー・レール社が18日、新型高速列車Girunoをお披露目した。Girunoは6カ月前に開通した世界最長の鉄道トンネル、ゴッタルドベーストンネルを2019年より運行する予定だ。
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Girunoの最高時速は250km。列車の全長は400メートルで、座席数は現在ゴッタルドベーストンネルを運行中の列車よりも4割多い、全810座席となっている。
ゴッタルドベーストンネルの運用が2016年12月に開始されてから100日間で、同トンネルを通過する乗客数は約4割増加。スイス連邦鉄道は、バーゼル、ルツェルン、ティチーノ間の運行本数を増やす予定で、今後さらなる乗客数が見込まれる。現在完成しているGiruno29本の総額は約10億フラン(約1140億円)に上る。
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360度動画で見るゴッタルドベーストンネル
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2016年6月1日についにスイスで完成した、世界最長の鉄道トンネル「ゴッタルドベーストンネル」。スイスのトンネル史上に残るゴッタルドベーストンネルの舞台裏を、360度動画でご紹介します。
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(英語からの翻訳・説田英香)
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スイスの直接民主制の奇跡 ゴッタルド鉄道トンネル
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2016年12月11日、正式に運行が開始されたゴッタルドベーストンネルは、世界最長の鉄道トンネルとなっただけではなく、最も建設費のかかったトンネルでもある。総工費数十億フランという巨額のトンネル建設プロジェクトは、これまで複数回にわたり国民投票にかけられながらも、国民に承認されてきた。このトンネルの開通はまさに、スイスの「直接民主制の奇跡」とも言えるのだ。
スイスのように直接民主制をとる国では、大規模な国家プロジェクトを実現させるのは容易なことではない。国民には常に、政府、議会の決定に対して「レファレンダム」を提起することで、その是非を国民投票にかける権利が与えられているからだ。そのような政治的背景があるからこそ、今年6月、ヨハン・シュナイダー・アマン大統領が全長約57キロのゴッタルドベーストンネルの開通を正式に宣言した際は、人々の喜びもひとしおだった。
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世界一遅い特急列車「スイス氷河特急」でパノラマ車窓の旅をじっくり楽しむ
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雄大なスイス・アルプスの絶景をゆったりと満喫できる赤い列車「氷河特急」。「特急列車」という名前とは裏腹に、平均時速34kmという「鈍行」で、サンモリッツとツェルマット間の壮大な雪景色の中を8時間かけて走る。
1930年創業という歴史あるこの「氷河特急」は、スイスの代表的な山岳地帯を横断し、七つの谷、291の橋、91のトンネルを抜け、標高2046メートルのオーバーアルプ峠を通り抜ける。春は彩られた花の咲く薄緑の草原を駆け抜けるのだが、冬に雪の降る白銀の世界を赤い列車が走る姿は、一際目を引くものだという。
列車の中では、急勾配を走るということで、グラス中のワインが水平になるように作られたという氷河特急の名物「傾いたワイングラス」でワインをゆっくり楽しみながら、極上の気分でスイスが誇る景色を満喫できる。
大きな車窓で雪見路線を楽しむことができるともいわれるパノラマ車両の氷河特急ルートは、スイスの観光客を今までも魅了してきた。そんな中、新たなパノラマ車両が4月から運行するという。スイス・アルプスの南北を結びゴッタルドベーストンネルを通るゴッタルド鉄道では、最新のパノラマ列車「ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス」が運行を開始し、フリューレン~ティチーノ州間の絶景を楽しむことができるようになる。
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運用開始から2カ月の世界最長鉄道トンネル、定時性確保などの課題も
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世界最長の鉄道トンネル、旅客列車運行の安全性試験をクリア
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