スイスの国内雇用市場で、スキルを持った労働者の不足が加速していることが最新の調査で分かった。エンジニア、技術者などは特に困難だという。
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調査はスイスの人材派遣大手アデコがチューリヒ大学と共同で毎年実施。どの分野で労働者が不足しているかを調べている。
28日発表された「スキルを持つ労働者不足指数」によると、今年はとりわけドイツ語圏で、一部の業種の労働者不足が極めて顕著だった。(地図を参照)
土木技師や電子技師などのエンジニアがランキングのトップに付けた。暖房、換気、空調系エンジニアの技術職は3位から2位に上昇。業務請負業、監査、そしてIT系が続く。
さらに、医療・製薬の専門職不足は前年より著しく増加。薬剤師不足は顕著だった。医師の数も拡大する医療システムの需要に追いつくことが出来なかった。
建設業界は過剰供給
その一方で、美容師、理容師、介護職など、衛生・ボディケア業界は過剰供給になっている。これらの職業の競争率は最も激しいという。
接客業、貿易ビジネス、商業・管理職での競争も激しい。
建設業界の労働者の過剰供給は、求人広告の増加と同時に求職者の数が減少し、前年よりは緩和された。
アデコは、特にスイス東部の低い失業率と強い経済など、スキルを持つ人材不足には様々な要因があると述べた。
ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)によると、経済都市チューリヒ近郊に位置するザンクト・ガレンのような周辺都市の企業もまた、こうした人材の誘致に苦労している。
(英語からの翻訳・宇田薫)
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