意識して休憩をとっているとしても、画面をぼんやりと眺めている時間は長すぎる
Keystone
1日に1回以上、意識的にインターネット接続を遮断し休憩をとっているスイス人は31%にとどまる。4人に1人はネット接続を全く切らない「スマホ漬け」に陥っている。
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価格比較サイト「コンパリス(comparis.ch)」の調査外部リンクで明らかになった。意識的に休憩を取っていても、各種オンライン・メディアで浪費する「無駄な時間」は長すぎるとされる。
こうした傾向はどの言語圏でも等しくみられ、若年層に限らない。全く休憩を取らない人の36%は56歳以上で、18~35歳と同じ割合だった。
高まるプレッシャー
デジタル分野に詳しいコンパリスのジャン・クロード・フリック氏は「スマートフォンがテレビやラジオに取って代わり、人々は指先だけであらゆるメディアに触れるようになった」と話す。一方、ソーシャルメディアから流れる友人や同僚の情報を常にキャッチしなければならない、という圧力も高まっている。
フリック氏はまた「スマホのプッシュ通知は新世代の迷惑メールのようなもの。ほとんどのアプリがプッシュ通知を送ってくるため、ユーザーはそのアプリを起動してしまう」と話す。スマホ漬け解消の最初の一歩は電源を切ることだと指摘する。
調査はスイス全国を対象に1月に実施し、2月28日の「ノー・フェイスブック・デー」に合わせて公開された。有効回答数は1049人。
swissinfo.ch/ln
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