10月22日投開票のスイス連邦総選挙で、バーゼル・シュタット準州、ザンクト・ガレン州、トゥールガウ州の一部の有権者が試験的にインターネットで投票できることになった。
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連邦内閣の発表外部リンクによると、3州のいずれかに登録している在外有権者は国民議会(下院)議員をオンラインで投票できる。
バーゼル・シュタット準州では障がい者もネット投票できる。ザンクト・ガレン州では、オンライン投票システムを持つ自治体(ゴルダッハ、キルヒベルク、ラッパースヴィール・ヨーナ、ヴィールテールス・ヴァングス、ヴィドナウ)でも有権者の30%を上限にオンライン投票が可能になる。3州で約6万5000人、有権者の約1.2%がネット投票できることになる。
3州は6月18日の国民投票でスイス郵便の開発した新ネット投票システムを試験運用した。独立機関の調査を踏まえ、連邦政府・州は試行が成功だったと判断。総選挙での試験運用に踏み切る。
ネット投票再開に高まる期待
スイスは長年、ネット投票の導入計画を進めてきた。前々回の2015年総選挙ではジュネーブ、ルツェルン、バーゼル・シュタット、ヌーシャテル各州でネット投票が可能で、有権者13万2134人がネットで投票した。
だが技術面と安全保障上の懸念から2019年の総選挙を前に計画は中断された。同年の総選挙では特に在外スイス人の投票率が低下。ネット投票の再開を求める声が高まっていた。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
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