スイスの視点を10言語で

SWISS、秋にかけてさらなる減便を計画

SWISSの機体
親会社の独ルフトハンザは、2023年まで運航体制は正常化しないと予想している © Keystone / Christian Beutler

スイス・インターナショナル・エアラインズ(SWISS)は26日、スイスの通信社Keystone-SDAに対し、人手不足によるさらなる減便は「避けられない」と話した。

大衆紙ブリック日曜版が報じた外部リンク最新の発表によると、8月~10月の定期便が影響を受ける。SWISSは今月初め、7月~8月に運行を予定していた1万8500便の約2%を減便すると発表していた。

SWISSの広報担当者は「航空業界全体の人手不足と運用上の問題により、残念ながら今後数カ月におけるさらなる減便は避けられない」と述べた。ただ、本数は全体の数%の範囲にとどまる見通しだ。

どの路線が影響を受けるかは今のところ不明。SWISSは詳細が決まり次第、乗客に周知し、自動再予約サービスやその他の個別の解決策を提供すると話した。

さらなる減便の計画は、航空業界全体における保安審査や航空管制官、客室乗務員などの人手不足が深刻化したことを受けたもの。SWISSは昨年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い780人の解雇を決めたが、その後550人に修正した。

英語からの翻訳:大野瑠衣子

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス中銀

おすすめの記事

スイス中銀、807億フランの黒字 2024年決算

このコンテンツが公開されたのは、 スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が3日発表した2024年度決算確報は、807億フラン(約13.5兆円)の黒字だった。速報時点の見込み通り、連邦政府・州に30億フランを配当する。

もっと読む スイス中銀、807億フランの黒字 2024年決算
スイス中銀のマルティン・シュレーゲル総裁

おすすめの記事

スイス中銀総裁、ビットコインの準備金化に反対

このコンテンツが公開されたのは、 スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のマルティン・シュレーゲル総裁はスイス紙のインタビューで、中銀の準備金にビットコインを追加する国民投票案に反対する考えを示した。暗号資産(仮想通貨)は資産として多くの問題を抱えていると指摘した。

もっと読む スイス中銀総裁、ビットコインの準備金化に反対
ドナルド・トランプ米大統領

おすすめの記事

スイス、米国の死刑推進に「深い懸念」表明 人権理事会で

このコンテンツが公開されたのは、 スイス政府は3日の国連人権理事会(HRC、本部・ジュネーブ)で、ドナルド・トランプ米大統領が連邦・州レベルの死刑制度を強化する大統領令に署名したことを「深く懸念している」と表明した。

もっと読む スイス、米国の死刑推進に「深い懸念」表明 人権理事会で
株価ボード

おすすめの記事

スイス株式相場、初めて1万3000の大台に

このコンテンツが公開されたのは、 スイス株式市場で24日、代表指標のSMIが一時1万3000の大台を超え、史上最高値を記録した。前日のドイツ連邦議会選挙で保守派が勝利したことを受け、安心感が広がった。

もっと読む スイス株式相場、初めて1万3000の大台に
ゼンティス山の山岳ケーブルカーとスイス国旗

おすすめの記事

ゼンティス山の山岳ケーブルカー、改修工事へ

このコンテンツが公開されたのは、 東スイスの有名観光地ゼンティス山の山岳ケーブルカー「Säntisbahn」運営会社は24日、強風に対する安定性向上を目的にケーブルカー施設の全面改修工事に着手すると発表した。

もっと読む ゼンティス山の山岳ケーブルカー、改修工事へ
牧草をはむ牛

おすすめの記事

スイス、PFASの規制強化を検討

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。

もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部