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UBS、第1四半期は18億フランの黒字

金融危機とアメリカとの納税問題の打撃からようやく立ち直り、UBSには顧客が戻り始めた Keystone

スイスの銀行最大手UBSが4月26日、2011年第1四半期の業績を発表した。それによると18億フラン ( 約1665億円 ) の黒字を計上。前年同期比では18%の減少だが、前期比では7%の伸びとなった。

ニューマネーの流入は実額223億フラン ( 約2兆641億円 ) で、2010年第4四半期の71億フラン ( 約6572億円 ) から急増した。

顧客の信頼を再獲得

 最高経営責任者 ( CEO ) のオズワルト・グリューベル氏は

「この増加は、当社が顧客の信頼を再び得ていることを示している」

 と満足気だ。

 アナリストの予想平均は108億フラン ( 約9997億円 ) だった。スイスフラン高が続いていることから管理資産は前期比で約2%増加し、総額2兆1980億フラン ( 約204兆円 ) となった。

 UBSはこの好業績を商取引の増益によるものとみている。特に好調だったのが投資部門で、税引前利益は前期の1億フラン ( 約93億円 ) から8億3500万フラン ( 約775億円 ) と大幅に増加した。

 コンツェルン全体の税引前利益は22億フラン ( 2047億円 ) 、また収益は前期の71億フラン ( 6605億円 ) から83億フラン ( 7722億円 ) に増加した。

ボーナスの増額

 これに対し、手数料などによる収益金は減少。一方で、人件費は増加の傾向にある。ボーナスの支給額が前期の12億5600万フラン ( 約1168億円 ) から18億7100万フラン ( 約1741億円 ) に増加したためだ。

 今後の予想については明確に言及されていない。しかし、UBSはこれからも業績を向上させられると確信している。

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