グローバルに展開するスイスの話題:透明性と品質に重点
識者が意見を述べるオピニオン記事を、SWI swissinfo.chはどんなプロセスを経て配信しているのか。自分たちの記事の質をどうやってチェックしているのか。そして世界を動かすスイスの話題とは?
読者の皆様へ
この定期ニュースレターでは、SWI swissinfo.chの仕事について紹介しています。スイスで一番多様な文化を持つ編集チームと言っても過言ではない私たちですが、スイスを外から見つめる国際的な視点が欲しい時もあります。だからこそ、意見交換のコーナーに頂く読者からのコメントは、私たちにとってとても重要なのです。
オピニオン記事とは?
オピニオン記事とは何か。誰にオピニオン記事を書いてもらうか。私たちは常にそれを考え続けています。以下の動画では、swissinfo.chの編集員長ヴィルジニー・マンジャンが、オピニオン記事がどのようなプロセスを経て作られているかを説明しています。
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世界の中のスイス
このニュースレターのメインテーマは世界を動かすスイスの話題を紹介すること。ウクライナでの戦争や中東での武力衝突の中で、スイスの中立性は国際社会から集中砲火を浴びています。
その他、国外で話題になったスイスのトピックといえば、10月のスイス総選挙(下院・国民議会と上院・全州議会)、国外で起こった人道への犯罪をスイス国内で裁く普遍的管轄権、事故で交通に大きな影響が出たゴッタルド鉄道トンネル、チーズ輸出の減少などです。
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報道の品質を重視
記事の質を常に見直すことは非常に重要です。ですが、独立した機関・組織から品質の評価、認証を受けることも、私たちにとっては喜ばしいことです。SWI swissinfo.chでは今年、3つの嬉しいニュースがありました。
10月、国境なき記者団(RSF)によるジャーナリズム・トラスト・イニシアチブ(JTI)の再認定を受けました。
また、チューリヒ大学公共・社会研究センター(通称「fög」)の「スイスメディア品質年鑑」(スイス国内限定)のオンランニュース部門で、SWI swissinfo.chは最高得点を獲得しました。
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10言語でニュースを配信するSWI swissinfo.chはインクルーシブ(包摂的)な言葉選びに力を入れています。この取り組みが高く評価され、国際放送機器展(IBC)で「ソーシャルインパクト賞」を受賞しました。
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スイス総選挙の教訓とは?
今年10月の総選挙を分析したところ、8つのポイントが浮かび上がってきます。
―「緑の波」の終焉
―保守・国民党(SVP/UDC)は得意分野の移民問題を大いに利用した
―リベラル右派・急進民主党(FDP/PLR)は移民問題を味方につけられず
―専売特許のない左派・社会民主党(SP/PS)
―中央党(Die Mitte/Le Centre)の躍進で内閣の構成は変わるか?
―世界的危機でも投票率は伸び悩んだ
―思想のぶつけ合いのない淡泊な選挙戦
―存在感を増す在外スイス人
分析の詳細は、以下のリンクをクリックしてください。記事は12言語で配信されています。
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ベルンより
フィリップ・マイヤー
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