スイス・ジュネーブで27日午後、内戦が続くシリアの新憲法起草を目指す第3回シリア憲法委員会の会合が再開した。会合は24日に始まったが、4人の委員が新型コロナウイルスに感染したため中断していた。
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ガイア・ペダーセン国連特使は27日、保健当局がさらなる感染リスクはないと判断したことを受け、「必要なあらゆる対策を講じて」会合を再開すると発表した。
過去数日の検査結果によれば、委員4人の感染がさらなるリスクを及ぼす可能性はないという。ただ、国連ジュネーブ事務局パレ・デ・ナシオンで行われる会合は、陰性判定だった人のみで行うとした。
会合の参加者は、ジュネーブに到着する前後にコロナウイルスの検査を受けた。会合初日は、マスクの着用とソーシャルディスタンシング(社会的距離)措置も取られていた。
しかし、会合が始まって数時間後に委員4人の感染が判明。委員会のメンバー45人はホテル内で自己隔離となり、オンラインで作業を続けていた。
シリア憲法委員会による会合は、2015年の国連安保理決議に基づいて新憲法を起草し、国連主催による選挙の実施を目指す。委員会はシリア政府、反体制派、市民社会の代表で構成されている。
ペダーソン氏は、会合再開を望む声は「このプロセスの重要性のしるしだ」と語った。3回目となる今回の会合は3月に予定されていたが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により延期されていた。
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