スイスのチョコレートをこよなく愛する国は?
極上のチョコレートを生産する国として評判が高いスイス。そのスイスからチョコレートを最も多く輸入している国はどこだろうか?

ディストリビューション担当とマルチメディア・ジャーナリストのチームを率いて、オンライン・プラットフォーム向けに多言語コンテンツを制作。ポッドキャストとビデオコンテンツの戦略的開発を監督し、革新的なコンテンツ制作と視聴者エンゲージメントを推進。 ロンドン市立大学で訓練を受けた後、BBC、NPR、ドイチェ・ヴェレなどの一流放送局で、ゴールデンタイムのテレビ番組やラジオ番組のジャーナリストやコントリビューターとして活躍。
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連邦税関事務局の最新の統計によると、スイスチョコレートの輸出先第1位はドイツ。その輸出量は2万1千トンを超え、スイスが2015年に輸出したチョコレート全体の約18.5%を占める。
昨年のスイスのチョコレート輸出量は約11万5千トン。下のグラフはスイスから各国に輸出されたチョコレートの量(キログラム)とその売上高(フラン)を示している。

スイスチョコレート製造業者連盟(Chocosuisse)による最新データでは、15年のチョコレート輸出売上高は8億4500万フラン(約983億3800万円)。14年と比べて2.5%増加した。スイスチョコレートの主な輸入国はドイツに続いて順に、英国(12.1%)、フランス(9.4%)、カナダ(7.7%)だ。
また意外にも、チョコレートの伝統を持つベルギーが、オランダと並んでスイスチョコレートの輸入量が最も増加した国の一つに挙がっている。また欧州連合(EU)加盟国以外で輸入量が増えた国には、オーストラリア、シンガポール、アラブ首長国連邦、日本などが含まれる。
一方で、中国やロシアなどの新興国市場へ向けた輸出売上高は、14年と比べ減少した。
スイスの創造性
しかし、原料となるカカオ豆の生産もしていないスイスのチョコレートが高く評価されているのはなぜか?
先日、英経済紙ファイナンシャル・タイムズに寄稿した、ケンブリッジ大学のハジュン・チャン准教授(経済学)はスイスインフォに対し、「スイスは何もないところから、ゆるぎない確かな一つの産業を発展させてきたからだ」と語った。
「ベネズエラやエクアドルなどのラテンアメリカ諸国は、最高品質のカカオ豆の生産を誇っている。それなのにチョコレートという言葉を耳にすると、自然に人々がスイスを思い浮かべるのはなぜか」。
チャン准教授の見解はこうだ。「それは何よりもまず、スイスの創造性と完璧さの追求の証だ。しかし興味深いのは、人々がスイスはチョコレートしか生産していないと信じていることだ。高級時計やアーミーナイフなども(名産として)挙げられるかもしれない。しかし人々は、スイスの収入源はチョコレート以外に、銀行やサービス業しかないと本当に思っている」
国外でスイス産チョコレートの人気が高い一方、国内では状況が異なるようだ。国内における15年のチョコレートの売り上げは5.9%落ち込み、1人当たりの年間消費量は14年の11.7キログラムに対し、11.1キログラムと減少している。
(英語からの翻訳・編集 説田英香)

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