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畜産動物の虐待に反対 スイスで国民投票求め署名活動始まる

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イニシアチブが可決されれば、連邦政府は畜産業における動物の尊厳を保護しなければならない Keystone

スイスの動物保護団体と環境団体が12日、大規模な工場式畜産は動物の福祉に反するとして廃止を求めるイニシアチブ(国民発議)を起こすため署名活動を始めた。国民投票の実現には18カ月以内に10万人以上の署名が必要となる。

 このイニシアチブ外部リンクは、大規模畜産業の増加や高生産性を目的とした繁殖、生産の最適化など、動物の福祉を無視した生産手法に歯止めをかけたいとしている。

 スイス通信によると、発起人らは、車1台分の広さのおりにブタ10頭を閉じ込めるなど、現行の工場式畜産は動物の福祉に反していると主張する。

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 このため発起人らは、連邦政府が畜産業における動物の尊厳を保護しなければならないと主張。イニシアチブは動物保護に関する連邦憲法80条を改正し、政府が動物に優しい飼育環境と世話の基準を定め、動物のための屋外へのアクセスを確保するほか、室内に収容する頭数の上限を決めるよう求めている。食用目的の動物製品の輸入も規制されるとみられる。

 イニシアチブが可決された場合、大規模な工場式畜産の廃止に向けた移行期間は25年に設定されている。

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