スイスの視点を10言語で

コンドームを使って景品を当てよう スイス政府がキャンペーン

スイスで配布されるくじつきコンドーム
スイス政府は景品つきコンドーム約40万個を配布。性感染症の増加に歯止めをかける Keystone

スイス連邦政府は25日、安全なセックスを普及するために約40万個のコンドームをスイス国民に配布すると発表した。HIV予防の啓発キャンペーンの一環で、景品が当たるくじも兼ねている。

 くじ付きコンドームは6月から10月まで、公衆プールやクラブ、フェスなどで配布される。パッケージに記載された8桁のキャンペーンコードをキャンペーンサイト外部リンクで入力すると、家電や衣料品など3500品以上の景品が抽選で当たる。

 キャンペーンのスローガンは「参加して勝つべし」。性交渉にコンドームを使用する人は「勝ち組」であるとの意識付けを狙う。

 保健局は、毎年約200万フラン(約2億2千万円)をHIV予防キャンペーン「LOVE LIFE」に投じる。過去のキャンペーンでは過激な広告が物議を醸したり、保守的な政治家から「ポルノのよう」との批判を受けたりしてきた。

≫スイス政府のきわどい広告をギャラリーで見る

≫ポルノじみた政府のキャンペーンを巡り火花

おすすめの記事

 近年、スイスでは性感染症の報告件数が増加している。保健局は、検査しやすくなったことが報告件数の増加の背景にあるとみている。先週には、スイス初となる政府公認の自宅用HIV検査キットが発売された。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

茶色い除湿器

おすすめの記事

ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。

もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
Xマークの画面

おすすめの記事

スイスでX離れ進む

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。

もっと読む スイスでX離れ進む
ベルジエ報告

おすすめの記事

「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱

このコンテンツが公開されたのは、 スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。

もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
整備中の飛行機

おすすめの記事

スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠

このコンテンツが公開されたのは、 スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。

もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
署名の入った箱

おすすめの記事

国民投票に向けた署名がまたも偽造

このコンテンツが公開されたのは、 医療品の安定供給を求める国民投票に向けて集められた署名のうち、3600筆以上が無効な署名だったことが明らかになった。

もっと読む 国民投票に向けた署名がまたも偽造
エリック・ヘンニさん

おすすめの記事

スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト

このコンテンツが公開されたのは、 1964年東京オリンピックで銀メダルを勝ち取ったスイス人柔道家のエリック・ヘンニ(Eric Hänni)さんが25日、86歳で死亡した。スイス柔道・柔術協会が発表した。

もっと読む スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部