スイス連邦行政裁判所は、米アップルがスイスの時計大手スウォッチ外部リンクを相手取り起こした知的裁判権訴訟で、アップル側の訴えを棄却した。アップルは、スウォッチが自社の宣伝スローガンを盗用したと主張していた。
このコンテンツが公開されたのは、
アップル側は、スウォッチのキャッチコピー「Tick Different」が自社の「Think Different」に酷似しているとし、取り消しを求めていた。しかし連邦行政裁判所はアップルのキャッチコピーがスイス国内であまり知られておらず、取り消しを認める十分な理由にはならないと結論付けた。
アップルが知的財産権をめぐりスイス企業と法廷闘争になったのは今回が初めてではない。 2012年、スイス連邦鉄道は駅の時計デザインについて、アップルが商標権を侵害しているとして訴訟を起こした。
連邦鉄道の時計は1944年、スイスの電気技師でデザイナーのハンス・ヒルフィカー氏が製作。シンプルで個性的な文字盤が特徴で、これと酷似したデザインが旧バージョンのiPadとiPhoneに使われた。訴訟は、アップル側が新製品に同デザインを使用しないことで和解した。
スウォッチは昨年、売上成長率が前年同期比6.1%増の85億フラン(約9350億円)、純利益が15%増の8億6700万フランだった。しかし、年間の業績はアナリストの予想を下回った。アナリストは、今年の売上高が中国経済の低迷で打撃を受ける可能性があるとみている。
おすすめの記事
スイス、国際養子縁組を終了へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、外国籍の子どもの養子縁組を終了する意向を表明した。虐待防止に向けた対策としている。
もっと読む スイス、国際養子縁組を終了へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
おすすめの記事
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
このコンテンツが公開されたのは、
米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、スイスでの人員削減を計画している。
もっと読む ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
おすすめの記事
「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。
もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
おすすめの記事
スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
このコンテンツが公開されたのは、
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。
もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
おすすめの記事
ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
ユングフラウ鉄道グループは、ユングフラウヨッホの2024年の来場者が105万8600人となり、2015年以来6度目の100万人の大台を超えたと発表した。
もっと読む ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
続きを読む
おすすめの記事
環境に優しくないスイス製高級時計
このコンテンツが公開されたのは、
世界自然保護基金(WWF)スイス支部はスイスの時計製造企業に対し、特に金の使用に関して環境や社会への影響に責任を持つよう訴えた。
もっと読む 環境に優しくないスイス製高級時計
おすすめの記事
バーゼルワールド、スウォッチ撤退も開催準備は順調
このコンテンツが公開されたのは、
世界最大の腕時計・宝飾品見本市「バーゼル・ワールド」の主催者によると、2019年の開催に向け前年よりも速いペースで出展者登録が進んでいる。スウォッチ・グループの撤退で開催が危ぶまれていた。
もっと読む バーゼルワールド、スウォッチ撤退も開催準備は順調
おすすめの記事
スウォッチ・グループの元社員ら、香港企業から賄賂11億円受け取る?
このコンテンツが公開されたのは、
時計ブランド、ティソの元従業員2人と別のスウォッチ・グループ社員の計3人が2008~13年、賄賂として1000万フラン(約11億円)超を香港のサプライヤーから受け取っていた疑惑が浮上している。スイス公共放送が報じた。
もっと読む スウォッチ・グループの元社員ら、香港企業から賄賂11億円受け取る?
おすすめの記事
世界の国際特許出願件数、スイスは8位 日本は3位
このコンテンツが公開されたのは、
世界知的所有権機関(WIPO)は21日、昨年の国際特許出願件数の統計を公表した。国別ではスイスが8位、日本は前年よりランクを一つ落として3位だった。デザインなどを対象にした意匠登録では、スイスは2位だった。
もっと読む 世界の国際特許出願件数、スイスは8位 日本は3位
おすすめの記事
ワンクリックでスイス製高級腕時計が手元に
このコンテンツが公開されたのは、
数年前までスイスの時計産業では、インターネットという言葉はほとんどタブーだった。しかし今日、ビジネスの再起をはかる高級時計メーカー各社は電子商取引の波に乗り遅れまいとしている。
もっと読む ワンクリックでスイス製高級腕時計が手元に
おすすめの記事
時計産業の聖地ビール、実は生活保護受給者の町
このコンテンツが公開されたのは、
高級時計ロレックスやスウォッチの本社があることで知られるベルン州ビール(ビエンヌ)。スイス北西部に位置するこの都市は名だたる時計産業の聖地でありながら、実は国内で最も生活保護受給者の人口比が高く、新規住民の誘致に四苦八苦している。そんな現状を打破しようと、あるユニークな取り組みが始まった。
もっと読む 時計産業の聖地ビール、実は生活保護受給者の町
おすすめの記事
日本人建築家が設計、オメガの新しい製造拠点が登場
このコンテンツが公開されたのは、
高級時計メーカー、オメガの新しい製造拠点がスイス西部にあるベルン州ビール(ビエンヌ)市にお目見えした。この近未来的な建物を設計したのは日本人建築家の坂茂(ばん・しげる)さんだ。
もっと読む 日本人建築家が設計、オメガの新しい製造拠点が登場
おすすめの記事
スイスの時計産業について知っておくべき6つのこと
このコンテンツが公開されたのは、
世界最大の時計宝石見本市「バーゼルワールド」がバーゼルで開催される。今年は時計産業にとって重苦しい開幕となりそうだ。
もっと読む スイスの時計産業について知っておくべき6つのこと
おすすめの記事
「今や時計メーカーは、真の革新的技術に欠ける」
このコンテンツが公開されたのは、
最も複雑な機械式時計を作り出す、天才的な時計技師として知られるルートヴィッヒ・エクスリン氏。スイス時計産業の中心地、ラ・ショー・ド・フォンにある国際時計博物館の館長を務めて10年以上になる。引退を間近に控えたエクスリン氏が、スイス時計産業に対するその鋭い考察をスイスインフォに語った。
もっと読む 「今や時計メーカーは、真の革新的技術に欠ける」
おすすめの記事
スマートウォッチ、スイス時計産業界の脅威?
このコンテンツが公開されたのは、
大手IT企業はスマートフォンの大成功に力を得て、次々とスマートウォッチに取り組んでいる。9月には、サムスン(ギャラクシー・ギア/Galaxy Gear)とソニー(スマートウォッチ2/Smartwatch 2)がそれぞれ…
もっと読む スマートウォッチ、スイス時計産業界の脅威?
おすすめの記事
スイスで木造建築の人気再燃
このコンテンツが公開されたのは、
その人気を示す好例が、チューリヒで完成したタメディア社(Tamedia)の新本社ビルだ。この7階建ての建物は、差し口も含めすべて木材でできている。鉄材の補強もない。だからこの建物はとても特別なのだと、タメディアのクリス…
もっと読む スイスで木造建築の人気再燃
おすすめの記事
時計業界で続く巨大グループの対立
このコンテンツが公開されたのは、
時計業界で対立が始まったのは10年以上も前のことだ。しかし、静まる気配は今もない。スイスの公正取引委員会コムコ(COMCO)は数週間前、時計業界最大手スウォッチグループ(Swatch Group)との間で交わしていたムー…
もっと読む 時計業界で続く巨大グループの対立
おすすめの記事
時計への情熱を携え300回中国へ
このコンテンツが公開されたのは、
「人生は、(奮い立たせようと)他人の尻を蹴るか、ないしは自分が蹴られるかのどちらかだ」。軍隊で歩兵連隊大佐まで昇進した軍人独特のこの類いの信条の下に、フォン・カネル社長は、閉鎖的な時計業界の中で、ロンジン社(Longi…
もっと読む 時計への情熱を携え300回中国へ
おすすめの記事
時計技師が再び人気職業に
このコンテンツが公開されたのは、
1970年代は不況に苦しんだスイスの時計産業だが、今では多くの若者や転職希望者の興味を引いている。 明らかな傾向 「時計のムーブメントの動きは心臓の鼓動のようです」と時計製作を学んでいる38歳のイザベレ・ムシテリさんは…
もっと読む 時計技師が再び人気職業に
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。