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製薬大手ノバルティス 業績好調

製薬大手のノバルティスは好業績をいち早く発表 Keystone

バーゼルの大手製薬会社ノバルティス(Novartis)は、7月19日に第2四半期の業績を発表した。利益は27億3000万ドル(約2157億円)で、前年同期に比べると12%増加した。

売上高は27%増の149億2000ドル(約1兆1790億円)。しかし、この増加はドル安によるところが大きい。

新製品の売上高が急増

 新製品だけを見ると、売上高は前年同期比の46%増にも達し、38億ドル(約3003億円)を計上。特許が切れた医薬品に対する後発医薬品(ジェネリック医薬品)競争が過熱している現在、そのマイナス影響を相殺する形となった。

 ノバルティスの最大部門である薬品部門の売上高は83億4000万ドル(約6589億円)。ドル建てで10%、現地通貨建てで2%の増加だ。利益は23%増で27億9000万ドル(約2204億円)。

 最近買収した眼科医療関連企業のアルコン(Alcon)および従来のコンタクトレンズ部門から成るアルコン部門では、26億3000万ドル(約2077億円)の売上高を計上した。仮計算では12%の増加となる。利益は3億7100万ドル(約293億円)。

 ノバルティスの後発医薬品部門であるサンド(Sandoz)は24億7000万ドル(約1951億円)の売上高を計上。前年同期比25%の増加となった。一方、利益は2%減少し、2億8300万ドル(約224億円)を計上した。

 明るい見通し

 ノバルティスは2011年の売り上げに関し、為替相場の影響を除外した場合、2ケタ台の伸び率を見込んでいる。第2四半期の好業績で、目標達成にまた一歩近づいた。

 売上高の向上とともに、コアベースの売上高営業利益率の改善も見込まれている。2010年のコアベースの売上高営業利益率は27.7%だった。

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