スイスでステーキや塊肉、ソーセージを食べたい時は、事前に財布とよく相談した方がいい。スイスの食肉価格は欧州連合(EU)平均の2.3倍もするのだから。
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他の欧州諸国に比べ、スイスの食料品は概して高い。だが食肉はその中でも際立って高いことが、欧州統計局(ユーロスタット)外部リンクの最新の統計で分かった。
スイスは食料品全般がEU平均の1.64倍高い。スイスは給料が高く購買力もあることを考えれば納得がいく。
牛乳・チーズ・卵は比較的安く、EU平均の1.35倍。し好品はさらに安く、アルコールは1.71倍、タバコは1.21倍だ。
価格のせいかどうかははっきりしないが、スイス人の肉の消費量は近隣国に比べて少なめだ。業界団体のProviandeによると、スイス人1人当たり1年に52キロ。EU平均は65キロで、オーストリアは100キロにも及ぶ(Statisca調べ)。
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スイスのレストランで隣国のドイツよりも2倍の価格を提示され、驚く人は多いだろう。世界貿易機関(WTO)によると、その大きな価格差の理由は食品への高い関税にあるという。
昨年の輸入農産物の関税率は平均30%以上。WTOの5月の報告書によると特定の野菜や肉製品、酪農品によっては関税率が100%のものもみられたという。
食品と飲料の高い関税率は、隣国の農家よりも比較的小規模であるスイスの農家を保護するためだ。
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(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)
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