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横浜市出身。1999年からスイス在住。ジュネーブの大学院で国際関係論の修士号を取得。2001年から2016年まで、国連欧州本部にある朝日新聞ジュネーブ支局で、国際機関やスイスのニュースを担当。2016年からswissinfo.chの日本語編集部編集長。
スイスで一番古い劇場、ローザンヌのボーリュ劇場が2019年7月から全面改装される。改装工事に伴い2020年の第48回ローザンヌ国際バレエコンクールは、モントルーで開催される。
1954年に創立したボーリュ劇場は国内最大の1854席を配置し、当時スイスで最も絢爛豪華な劇場とされた。20世紀後半以降、フランスのシャンソン歌手バルバラやエディット・ピアフ、米国のジャズ歌手エラ・フィッツジェラルドやクインシー・ジョーンズが脚光を浴びたステージだ。
1964年からは、フランスの舞踏家モーリス・ベジャールが、20世紀バレエ団を通して斬新な作品を披露し、後にローザンヌを拠点にベジャール・バレエ団を設立するきっかけを与えた劇場でもある。1973年からは、毎年2月にローザンヌ国際バレエコンクールを開催し、才能を秘めた若いダンサーにプロとして活躍するチャンスを提供してきた。
劇場の老朽により、来年7月から2021年前半まで、改装工事が行われる。ボーリュ財団のディレクター、ニコラ・ジガンデ氏によると、改装費は3500万フラン(約40億2300万円)。「観客の快適性を重視した設計となっている」とジガンデ氏は説明する。舞台は、「これまでどおり傾斜床となる予定」。若いバレエダンサーにとっては踊りにくいが、観客からの見やすさを重視している。「ステージの大きさも変わらない」が、改装コストを削減するため、「観客席は1800から1600席へと削減する」とスイスインフォに話した。
2020年のバレエコンクールはモントルーで
1年半に渡る改装工事でボーリュ劇場が一時的に閉鎖されるため、2020年に予定している第48回国際バレエコンクールは、レマン湖の東端にあり、モントルー・ジャズフェスティバルのメイン会場として有名な「オーディトリアム・ストラヴィンスキー外部リンク」で開催される。4日、舞踏振興財団とモントルー文化財団が発表した。
ローザンヌ国際バレエコンクールの事務局によると、「会場を2020年のコンクールに限ってローザンヌからモントルーへ移転するが、参加者数や審査員数、また選考ルールなどには一切変更がない」。国際バレエコンクール50周年祭は、ボーリュ新劇場で開催される見込みだ。
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