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1917~1932年に芸術家や著名人がサインを残したチューリヒの老舗カフェ「オデオン外部リンク」のゲストブックが17日、同市でオークションにかけられ、4万2千フラン(約483万円)と評価額の2倍の価格で落札された。
ゲストブックは茶色の皮製で縦17.5センチメートル、横13.5センチメートル、厚さ1センチメートル。全61ページ。140筆のサインが書かれている。17日のオークションで、主催するクリスティーズは「極めて価値の高い歴史的文書」と紹介した。
例えば第一次世界大戦中にスイス軍のトップだった親独家のウルリッヒ・ヴィレ将軍は、1920年7月20日にこのカフェを訪れ、カードゲームの合間にゲストブックに名前を書き込んだ。オデオンがある建物にスタジオを構えていた彫刻家のアルベルト・ジャコメッティ氏は1923年4月10日、この本にスケッチを描いた。そのほかにも多くの芸術家や俳優らがゲストブックに足跡を残した。
カフェを経営していたのはヘレン・マイ・オットーさんと夫のヴェルナー・マイさん。一家は1932年に北米大陸に渡った。本は最近になって、カナダに住む孫娘が見つけ、オークションに出品した。
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