ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が来月21日、1日間の日程でスイス・ジュネーブを訪問し、アラン・ベルセ連邦大統領らと会う。それに先立ち、世界教会協議会外部リンク(WCC・本部ジュネーブ)と呼ばれるキリスト教の国際団体を訪問する。このような訪問はまれ。
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ローマ法王が世界教会協議会を訪れたのは今回が初めてではない。1984年にヨハネ・パウロ2世、1969年にパウロ6世がそれぞれ訪問している。
世界教会協議会は1948年に設立された機関で、分裂する教会を一つにする「エキュメニズム(教会一致運動)」を推進する。
ローマ法王の訪問が決まったことを受け、同協議会のオラフ・フィクセ・トヴェイト総幹事は15日、報道陣に「創立70周年のこの年にフランシスコ法王が世界教会協議会へ巡礼してくれることは、世界平和と正義を目指すキリスト教の統一運動にとって歴史的な里程標となる」などと語った。
世界教会協議会はジュネーブの本部に約100人のスタッフを置く。世界各地のプロテスタント教会や正教会などが加入。ローマ・カトリック教会は正式なメンバーではないが、約50人のオブザーバーを派遣している。
「極めて重要」
ジュネーブ大のミシェル・グランジャン教授(キリスト教史)は「極めて重要な公式訪問」と分析。ただ「これらの教会団体がどのように組織されているのかなど、議論すべき問題はたくさんある」と述べた。
バチカンのキリスト教一致推進評議会のアンドレ・コロマンスキ代表は、法王のジュネーブ訪問は「統一」の重要なサインだとし「(統一を)私たちが共に考える道を模索するよう伝えている」と語った。
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