2011年の東日本大震災で被災した中高生5人が1日、スイス西部ローザンヌにある国際オリンピック委員会(IOC)の本部を訪問し、トーマス・バッハ会長に被災地の様子や平和メッセージを伝えた。
このコンテンツが公開されたのは、
横浜市出身。1999年からスイス在住。ジュネーブの大学院で国際関係論の修士号を取得。2001年から2016年まで、国連欧州本部にある朝日新聞ジュネーブ支局で、国際機関やスイスのニュースを担当。2016年からswissinfo.chの日本語編集部編集長。
先月22日から2週間、「復興アンバサダー」として選ばれた学生5人が、被災した児童支援プロジェクト「Support Our Kids外部リンク」のホームステイ・プログラムを通しスイスを訪問している。1日には、IOC本部を訪問し、会長と意見交換を行った。
福島県福島市の松韻学園福島高校に通う佐々木響さん(16)は、被災者の心の復興や世界の人々と友好親善の精神を育成することを目的とする青少年赤十字部での奉仕活動の内容をバッハ会長に説明。「心の復興に欠かせないコミュニケーションだけでなく、スポーツを通じて心が豊かになるようになって欲しい」との想いを述べた。
そして、復興アンバサダー5人で「2020年東京五輪を成功させ、共により良い世界をつくりましょう」とのメッセージをTシャツに書いて、会長に手渡した。
バッハ会長は、「スポーツをすることで人とつながり、お互いがより理解しあえるといいですね」と述べ、福島市で実施される2020年東京五輪の野球・ソフトボール試合を一緒に観戦しようと誘い5人を招待した。
おすすめの記事
おすすめの記事
IOC会長に平和メッセージ入りのTシャツを贈る被災地の中高生
このコンテンツが公開されたのは、
`
もっと読む IOC会長に平和メッセージ入りのTシャツを贈る被災地の中高生
2020年東京五輪・パラリンピック開催を機に日本の各自治体が大会参加国と交流を深める「ホストタウン事業外部リンク」で、スイスは福島県福島市外部リンク、大分県大分市、静岡県富士市、京都府大山崎町、茨城県つくば市のパートナーとなり、スポーツや音楽イベントを開催するなど、親善交流を深めている。
今回の児童支援プロジェクト「Support Our Kids」は、駐日スイス大使館が取り組む東京五輪に向けたイベント「スイスへのとびら外部リンク」の一環で実現した。
続きを読む
おすすめの記事
世界最大規模の大分車いすマラソン、スイス人が優勝
このコンテンツが公開されたのは、
第38回大分国際車いすマラソン大会が18日、大分市で開催され、男子フルマラソン(T34/53/54クラス)の招待選手としてスイスから参加したマルセル・フグさん(32)が、1時間23分59秒の記録で7度目の優勝に輝いた。スイスからは他にも世界記録保持者を含む合計6人が参加した。
もっと読む 世界最大規模の大分車いすマラソン、スイス人が優勝
おすすめの記事
東京五輪追加種目のスポーツクライミング スイスでも大人気
このコンテンツが公開されたのは、
美しいスイスアルプスと太陽を楽しめるというのに、どうして室内の壁を登ろうと思うのか?クライミングをたしなまない人にとっては、理解に苦しむところだろう。
もっと読む 東京五輪追加種目のスポーツクライミング スイスでも大人気
おすすめの記事
平昌五輪のスイス代表メダリストら、連邦議事堂招かれ祝賀会
このコンテンツが公開されたのは、
2月の平昌五輪・パラリンピック(韓国)のスイス代表メダリストを招いた祝賀会が11日、ベルンのスイス連邦議事堂で開かれ、連邦閣僚らが功績をたたえた。こうした催しは初めてという。
もっと読む 平昌五輪のスイス代表メダリストら、連邦議事堂招かれ祝賀会
おすすめの記事
2026年の冬季五輪招致を目指す、スイス・シオン市
このコンテンツが公開されたのは、
2026年の冬季五輪招致を目指すのは札幌市だけではない。スイス・ヴァレー州の州都シオン市も開催地として名乗りを上げようと、プロジェクト「シオン2026」を立ち上げている。スイスオリンピック委員会は3月7日に、これを承認するかどうかを決定する。シオン五輪を構想し、それを強く推し進めるクリスティアン・コンスタンタン氏に聞いた。
コンスタンタン氏は、建設・不動産業界で名を馳せた人物だが、サッカーの大ファンでもあり、スイス・サッカークラブチーム「FCシオン」の会長を03年から務めている。
「優れた構想に事欠くことがない」と評判のコンスタンタン氏は、シオン五輪を普通のオリンピックにするつもりはない。シオン市近くの自治体コロンベイ・ミュラ(Collombey-Muraz)にある製油所跡地を除染し、そこをオリンピック村と持続可能性の高い未来の自治体にしていくつもりだ。また、実際の開催にあたっては、 ベルン、フリブール州など、他の四つの州が競技場を提供することになる。
もっと読む 2026年の冬季五輪招致を目指す、スイス・シオン市
おすすめの記事
五輪など国際的スポーツイベント、GDP算出で問題に
このコンテンツが公開されたのは、
国際オリンピック委員会(IOC)など、スイスには有名で国際的なスポーツ連盟・協会の多くが拠点を置くが、その莫大な収益がスイスの国内総生産(GDP)の算出に「誤差」を与えている。ドイツ語圏の日曜紙NZZアム・ゾンタークが報じた。
もっと読む 五輪など国際的スポーツイベント、GDP算出で問題に
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。