ビールの博物館で展示されている「黄金の手」
SRF-SWI
スイス・ベルン州の古代遺跡で見つかった青銅器時代の「黄金の手」が18日から同州ビール(ビエンヌ)の博物館で一般公開されている。
このコンテンツが公開されたのは、
黄金の手は約3500年前のものとみられ、極めて珍しい遺物だという。今夏、考古学者たちは遺跡から銅の短剣、衣服の針、髪の毛、人間の男性の骨を発掘した。これらは紀元前1500~1400年のものという。
遺物は地位の高い人物のものとみられる。専門家によると、黄金の手の使途は不明だが(王権の象徴として王が持つ)杖、あるいは彫刻の一部で、神を象徴するものだった可能性もあるとしている。
黄金の手が遺跡のある地域で作られたのか、欧州、あるいはそれ以外の場所で作られたものなのかは不明という。考古学者らは、人間の一部を表した遺物では最も古い可能性があると語った。
黄金の手「Hand from Prêles(プレルの手、プレルは黄金の手が見つかった場所の地名)」は18日から10月15日まで、ベルン州ビール(ビエンヌ)の新博物館外部リンクに展示される。
おすすめの記事
スイス、PFASの規制強化を検討
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。
もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日に行われ、韓国のパク・ユンジェさんが優勝。群馬出身の安海真之介さんが3位で入賞した。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
おすすめの記事
スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
このコンテンツが公開されたのは、
世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。
もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
おすすめの記事
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。
もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
続きを読む
おすすめの記事
スイスの高校地下に中世の墓地 40人分の人骨見つかる
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・チューリヒ近郊にある高校講堂下から、中世に埋葬されたとみられる人骨が見つかった。保存状態は非常に良いという。調査が完了するまで、合唱部の練習はおあずけとなりそうだ。
もっと読む スイスの高校地下に中世の墓地 40人分の人骨見つかる
おすすめの記事
スイスのクール 世界最古の都市?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのグラウビュンデン州の州都クールは、この町が少なくとも1万1千年前には存在したと主張している。もしそれが本当なら、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にあり、世界最古の町といわれるエリコ(Jericho)と同じくらい、あるいはもっと古いことになる。果たしてクールの主張は正当なのだろうか?
もっと読む スイスのクール 世界最古の都市?
おすすめの記事
ユネスコ世界遺産で新発見された化石
このコンテンツが公開されたのは、
ティチーノ州環境局の発表によると、この化石の断片はすでに2007年に発見されていた。 らせん状に枝に生える葉 それ以来、徐々に新しい化石の層が発掘され、これまで知られていなかった種類の植物の姿が現れてきたという。発掘に…
もっと読む ユネスコ世界遺産で新発見された化石
おすすめの記事
アイスマン展
このコンテンツが公開されたのは、
1991年秋、オーストリアとイタリアの国境にあるエッツ渓谷 ( Ötztal ) で、ドイツ人の夫妻によってエッツィは発見された。調査により間もなく、世界最古のミイラでであることが判明した。 カステルグランで地方 約5…
もっと読む アイスマン展
おすすめの記事
アイスマンより古いズボン
このコンテンツが公開されたのは、
標高2,756メートルのシュニデヨッホでは、これまで木製サンダルや革切れなど300を超える先史時代の遺物が発見されている。8月21、22日の両日にベルン大学で開催されている国際シンポジウムで、これらの製造年代を新たに確定…
もっと読む アイスマンより古いズボン
おすすめの記事
旧石器人のアルプス越え
このコンテンツが公開されたのは、
アイスマンはスイス人の親戚だったのだろうか。スイスで今週、5000年前にアルプスを越えて南北で重要な繋がりがあったことを示す考古学上の大発見があった。
もっと読む 旧石器人のアルプス越え
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。