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博物館をこよなく愛するスイス

毎年スイス各地で開催されているイベント「ミュージアム・ナイト」では、深夜まで博物館巡りができる。写真は2017年ベルンで開催された「ミュージアム・ナイト」の様子 KEYSTONE / PETER KLAUNZER

毎月100万人以上もの来場者を魅了するスイスの博物館。その中でも美術館は圧倒的人気を誇るが、科学技術博物館や歴史博物館も根強い人気を見せる。

 スイス連邦統計局は今月18日、博物館に関する第一回目の調査を発表した。調査結果によると、国内にある博物館は総計1111館で、そのうち最も多かったのが地域博物館(367館)。次いで、美術館(171館)、科学技術博物館(140館)、歴史博物館(126館)であることが分かった。

 2015年の総入館者数は1千210万人で、そのうちの半分以上が49館に集中する結果となった。博物館の種類別に見ると、最も入館者数が多かったのが美術館の330万人だった。館別では、人気のある博物館は年間5万人以上の入館者を数える一方で、ほとんどの博物館(75%)の入場者数は5千人以下に留まった。

 14年では、回答者の72%が一度は博物館や展覧会を訪問したと回答している。

 また、博物館は各地に点在し、四つに一つの村に博物館があることが明らかになった。言語地域別ではドイツ語圏に最も館数が多い一方、博物館の集中密度においてはイタリア語圏地域のティチーノ州が最も高いことが分かった。

 現在では多くの博物館の財源の半分以上が公的資金で賄われており、今回の調査結果は、将来的に博物館にどれだけ公的資金を投じるかを決める一材料となると見られている。


(英語からの翻訳・説田英香)

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