25~28日にスイス・レマン湖畔の街ヴヴェイで開かれた第4回「国際ファニー映画祭」で、上田慎一郎監督の「カメラを止めるな!」が同映画祭最高賞の金賞を受賞した
©MiguelBueno
スイス西部・ヴヴェイで25~28日に開催された「ヴヴェイ国際ファニー映画祭外部リンク」で、日本の上田慎一郎監督の作品「カメラを止めるな!外部リンク」が国際部門で金賞を受賞した。
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主催者によると、同映画祭は映画の美的価値観ではなく「映画のユーモア」を中心に据えた映画祭で、2015年に始まった。コメディー映画に分類されていない作品も含め、ユーモアにあふれた映画を集めて上映する。4回目の今年は14カ国の24作品が上映され、約3100人の観客が訪れた。
「カメラを止めるな!」が優勝したのは映画祭メインの長編作品部門。審査員は同作品について「単なるゾンビ映画ではない。創造性、驚き、興奮、楽しさ、はったり、笑いを取り巻いている」と評した。
同作品は7月にスイス西部・ヌーシャテルで開かれた国際ファンタスティック映画祭外部リンクでも上映された。一般の映画館では未公開。
レマン湖畔のヴヴェイは喜劇王チャーリー・チャップリンが死ぬまでの25年間を家族で過ごした地で、チャップリンの生涯や作品をテーマにした博物館「チャップリンズ・ワールド」がある。チャーリー・チャップリンの孫娘、ラウラ・チャップリンがファニー映画祭の名誉会長を務めている。
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