ベルン・バレエ団のダンサーが指導者からセクハラを受けた問題で、同バレエ団と親団体のベルン市立劇場の幹部が26日会見し、ダンサーをセクハラから守れなかったことを謝罪した。
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セクハラを行っていたのは同バレエ団のリハーサル責任者の男性。今月初めに解雇された。
この男性を巡っては昨年春、複数の女性ダンサーが言葉によるセクハラを受けたとして団に苦情を訴えた。バレエ団は外部団体による調査を経て、男性を警告、停職処分とした。だが男性は2カ月後、職場に復帰。続投を決めたバレエ団の決定に、業界の労働組合から強い批判が上がっていた。
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だが独紙ディー・ツァイトが9月、男性が復帰後も女性ダンサーらにセクハラ行為をしていたと報道。ベルン市立劇場は今月初め、男性を無期限の免職処分とした。
バレエ団は昨年のセクハラ問題についても、今回の免職処分についても公表していなかったが、報道で一連の問題が発覚した。
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ベルン・バレエ団と市立劇場の幹部は会見で、コミュニケーションの透明性を高めるべきだったと認めた。バレエ、オペラなどの部門があるビューネン・ベルン財団は数百万フランの公的資金が投入されているが、資金提供者や市当局もセクハラ事件のことは知らされていなかった。幹部らはこの点についても情報を共有すべきだったと述べた。
ベルン・バレエ団のディレクター、イザベル・ビショフ氏は会見で「虐待行為に対する闘いは今すぐ始めなければならない」と強調。「私にとっては、何かが変わらなければならないということははっきりしている」と述べた。
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英語からの翻訳:宇田薫
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