今年3月に香港で開催を予定していたアートフェア「アート・バーゼル香港」が、新型コロナウイルスの影響で中止が決まった。
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主催団体が6日発表した。3月19日~21日、香港コンベンション&エキシビションセンターで開催される予定だった。
アート・バーゼル香港は、スイス・バーゼルで毎年開催される世界最大の近現代美術アートフェア「アート・バーゼル外部リンク」のスピンオフとして、成長著しいアジア市場に対応するため2013年に始まった。
アート・バーゼルは「キャンセル以外に選択肢がなかった」とコメントした。
主催団体は声明で「様々な要因がある。関係者、参加者の健康・安全上の懸念、美術品の搬送・設営に関する物流の問題、渡航が困難になっていること。すべて新型コロナウイルス発生の影響だ」と述べた。
アート・バーゼルのグローバルディレクター、マーク・シュピーグラー氏は「中止は、非常に難しい判断だった。このイベントは、この地域のカルチャーシーン、そしてアジアや世界中のギャラリーにとって、非常に重要な役割を果たしているからだ。私たちのチームは、3月のイベントが昨年以上の成功を収めるよう、多大な努力をしてきた。だが、新型コロナウイルスの突然の発生と急速な広がりによって、状況が根本的に変わってしまった」とした。
状況
香港では4日、同ウイルスによる初の死亡者が確認された。感染例は22件、うち2件は重症という。少なくとも6件は国内で感染していた。
中国湖北省武漢市で発生したと考えられているこのウイルスにより、死者は7日時点で630人超、感染者は3万1千人以上に及ぶ。
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