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マリー・アントワネットのジュエリーがスイスでオークションに

真珠のペンダント
オークションの目玉はマリー・アントワネットの真珠のペンダントだ Keystone

スイス・ジュネーブで14日開かれるサザビーズのオークションで、フランス王妃マリー・アントワネットのジュエリーが出品される。

この日ブルボン・パルマ邸で開かれるオークションでは、マリー・アントワネットの遺品のほかフランス国王シャルル10世やオーストリアの大公、パルマ公の秘宝など計100点が競売にかけられる。

ここまで豪華なラインナップのオークションは稀だ。ジュネーブの前にロンドンや香港、ドバイ、シンガポール、台北と世界各地を回ってきた。欧州サザビーズの宝飾品部門副部長のダニエラ・マスチェッティ氏は「市場に存在するコレクションの中で最も重要なロイヤルジュエリーの一つだ。一つひとつが歴史に刻まれている」と語る。

中でも注目はマリー・アントワネットのジュエリーだ。大粒の天然真珠を取りこんだダイヤのペンダントは、100万~200万ドル(約1億1400万~2億3千万円)と見積もられる。

サザビーズの宝飾品部長アンドレアス・ホワイト・コレアル氏は「マリー・アントワネットにまつわるロマンスや神秘的な魅力、広範な人気は、彼女がアンシャン・レジームの洗練された美を代表していることが背景にある」と話す。クレオパトラやダイアナ妃にも共通する魅力があるという。

Portrait de Marie-Antoinette
フランス革命では、マリー・アントワネットを護衛した多くのスイス人衛兵が命を落とした Photo Josse/Leemage /AFP

スイスとアンシャン・レジーム

スイス連邦は革命前のフランス王室と非常に親切な関係を築いた。

スイスがマリニャーノの戦いでフランソワ1世に敗れた1年後の1516年、両国はフリブールで永久和平協定を締結した。

以来、スイス連邦とフランスは親睦を深めた。ソロトゥルンに住んだフランス大使も、スイスの政治において重要な役割を果たした。

スイス各州はフランス国王のプライベートの護衛のために、常に精鋭部隊を差し出した。

1792年8月10日にチュイルリー宮殿で革命が起こったとき、ルイ16世とマリー・アントワネットを守った950人のスイス人衛兵のうち約600人が死亡した。

1798年、ナポレオン率いるフランス共和国はスイス連邦に侵攻し、スイス領に存在したアンシャン・レジームも終わりを告げた。

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(独語からの翻訳&編集・ムートゥ朋子)

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