サッカーワールドカップ、スイス8強ならず「酷い試合」国内紙が批判
サッカーのワールドカップ(W杯)は4日、決勝トーナメントが行われ、スイスはスウェーデンに0-1で敗れ、64年ぶりの8強入りを逃した。戦術、気迫に欠けた代表のプレーにファンも失望した様子で、スイスのメディアは「ひどい試合だった」とこきおろした。
試合が始まる前、メディアをにぎわせていたのは両国が「いかに似ているか」ということ。「米国人はスウェーデンとスイスの区別が付かない」というジョークめいた記事もあった。一方、試合が終わってみると、ソーシャルメディアにあふれたのは「過去最低レベルの試合」というファンの失望の声だった。
This one hurts. I can't wrap my head around that performance. A very good chance to reach the Quarter Final for the first time since 1954 and they let them pass them by.
— SwissFootball UK (@FootballSwiss) July 3, 2018外部リンク
Sweden were actually comfortable for the majority of that game, especially at the end. #SWESUI外部リンク #WorldCup外部リンク
スイスの戦いぶりは、FIFA世界ランク6位とは到底言えないものだったし、過去25戦でわずか1敗という成績にもふさわしくない内容だった。後半21分、スウェーデンのエミル・フォルスベリがペナルティーエリア端の正面からシュートを打つ。GKヤン・ゾマーがボールに反応したが、DFマヌエル・アガンジの足に当たってコースが変わり、ボールはそのままゴールネットに吸い込まれた。
Helping you score a goal is the sign of true friendship 😉 #SWESUI外部リンク #WorldCup外部リンク #Friends4Eva外部リンク #NothingCompares外部リンク
— Swiss Consulate NY (@SwissCGNY) July 3, 2018外部リンク
ゾマーは「がっかりしている。本当につらい」と試合を振り返り「大きなチャンスだった。それなのに今はロッカールームに座っている。全てをかけてきたものが手の中から消えてしまった」と肩を落とした。
スイスの無料夕刊紙ブリックは「チームの化けの皮がはがれた」という見出しで、スポーツ部門の編集長が自ら「ワールドカップのラウンド16で敗北を喫することは誰でもあるが、あのような負け方ではいけない」とこき下ろした。
同紙はまた、スイス代表が「これまで以上に才能、ポテンシャル、レベルを持ったチームなのに、この試合ではそれがちっとも見られなかった。臆病なプレー、そしてアイデアのかけらもない試合運び。これまでに行われた最低レベルのラウンド16のゲームにも届かない内容だった」と批評。「原点に立ち戻り、何が足りなかったかを考えなければならない」とした。
スイス代表のヴラディミル・ペトコヴィッチ監督は試合後のインタビューで、選手たちのスピードが遅く、感情がこもっていなかったと語った。監督は「スウェーデンは自らの得意とすることを正確に行った。我々を負かすには十分だった。我々はもっと良いプレーをするべきだったが、勝つには力不足だった。私たちのチームは流動性に欠け、途中で立ち往生してしまった」と振り返り「自らの感情が裏目に出た」と敗因を語った。
>>ペトコヴィッチ監督、ゾマー、ベラーミらの試合後インタビュー外部リンク(SRF、独語)
スイス代表はラウンド16に進出した過去大会でもスコアレスで敗退している。
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(英語からの翻訳・宇田薫)
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