ジュラ山脈のソロトゥルン州ベットラッハシュトックとティチーノ州ヴァル・ディ・ロダーノにある古代ブナ林が、世界自然遺産に追加登録された。
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国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林」に追加された。同遺産は2008年に初めて登録、11年と17年に拡張されている。今回の再拡張ではスイスの他にボスニア・ヘルツェゴビナ、チェコ、フランス、イタリア、モンテネグロ、北マケドニア、ポーランド、スロバキアのブナ林が追加され、計18カ国にまたがる94カ所の林から成る自然遺産となった。
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ユネスコは28日の声明外部リンクで、「拡張された自然遺産は、比較的手つかずのままの複雑な温帯林の優れた例を表しており、さまざまな環境条件にわたるヨーロッパブナの純粋な林と混合林の幅広い包括的な生態学的パターンとプロセスを示している」と説明した。
ソロトゥルンのベットラッハシュトックは35年前に州の自然保護区に指定され、ほぼ手つかずの自然が残っている。最も古い木は樹齢200年以上。ティチーノ州ヴァル・ディ・ロダーノはヴァッレ・マッジア(マッジア谷)の支流に位置する。
スイスの世界自然遺産はこれで4件目。9件の世界文化遺産と合わせ、世界遺産外部リンクは計13件になった。
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先月29日午後、スイス西部ヴォー州で64歳の男性が狩猟中に死亡した。イノシシを撃とうとした 猟友会のメンバーに射たれた。
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トルコ・イスタンブールで開催されているユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会で17日、東京・上野の国立西洋美術館を含む「ル・コルビュジエの建築作品」が世界文化遺産に登録されると決まった。偉大なアーティストとして世界的に有名なル・コルビュジエだが、出身地のスイスではその名が認められるまで長く時間が掛かった。スイスとル・コルビュジエの関係はどのようなものだったのか。
今日、ル・コルビュジエは国際的に影響を与えたアーティスト、建築家、デザイナーとしてスイス国内でもよく知られる存在だ。現在スイスで発行されている10フラン紙幣には、飾り気の無い黒縁メガネをおでこに上げたル・コルビュジエの肖像が描かれている。
しかし、スイスがル・コルビュジエを20世紀の偉大なアーティストであると認めるまでには、とても長い時間が掛かった。ル・コルビュジエ生誕125周年でスイスインフォが2012年に行った取材に対し、アーティスト・デュオのプロンク&レプロンクは「スイスはアーティストが他の国で有名になってから初めて、その人物を認める」(レプロンク)と語っている。
ル・コルビュジエに関する著書がある作家のニコラ・ヴェルダン氏もこう話す。「スイスは、当時すでに有名だったこの建築家のことを、長い間認めようとはしなかった。だから彼もスイスのことを認めなかった」
ル・コルビュジエのそのような姿勢は、回想録やプライベートで残したメモ書きからもわかるという。「ル・コルビュジエはよく『スイス』を批判や失望の言葉と共に語った。彼の不満はジュネーブの国連欧州本部がある『パレ・デ・ナシオン』の建築プロジェクトが拒否されてからさらに強くなった」(ヴェルダン氏)
ヴェルダン氏はそんなル・コルビュジエを「ミステリアスで謎の多い」人物と表現している。
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スイス連邦統計局が18日発表した統計によると、スイス国内に存在する城や教会、橋、彫像などの史跡は2016年で27万2千カ所。うち7万5084カ所が国の保護指定を受けている。史跡に関する公式調査は初めて。
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パリの本部では6月27日第35回世界遺産委員会が開かれ、そのほか日本の平泉など合わせて六つの候補を文化遺産として承認した。 スイスで今回新しく世界遺産に登録された杭上家屋は、通常ほとんど目にすることができないものだ。その…
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