スイスの視点を10言語で

世界最大テクノイベントにスイス大統領が参加 閣僚では初

チューリヒで開催されたテクノイベント「ストリートパレード」
30回目の開催となる今年は92万人が参加した Keystone/severin Bigler

チューリヒ湖畔で12日開催された世界最大のテクノイベント「ストリートパレード」に、輪番制の大統領職を兼任中のアラン・ベルセ内務相が参加した。スイスの閣僚の参加は初めて。

30回目の開催となる今年は92万人が参加。午後2時に、派手な衣装の人たちを乗せたデコレーション車両30台が2キロメートルにわたるパレードをスタートした。

外部リンクへ移動

ベルセ氏は2011年から保健・社会保険、文化行政を担う内務相を務める。ボートでパレード開催地に到着した同氏は、スイス最大の文化イベントであるストリートパレード運営陣のプロ意識や平和な雰囲気づくりを高く評価した。

ストリートパレードでデコレーション車両に乗るアラン・ベルセ氏(中央、帽子をかぶった男性)、2023年8月12日撮影
ストリートパレードでデコレーション車両に乗るアラン・ベルセ氏(中央、帽子をかぶった男性)、2023年8月12日撮影 Keystone/severin Bigler

ベルセ氏は「音楽はとても好きだし、テクノも知っている。少なくとも一部は」と話し、デコレーション車両に乗ってイベントに参加できた喜びを語った。

同氏は、ストリートパレード協会のジョエル・マイヤー会長と創設者のマレク・クリンスキー氏らとも面会した。チューリヒ市長のコリーヌ・マウハ氏も同行した。

Street Parade 2023
Street Parade 2023. Keystone/severin Bigler

ストリートパレードは1992年に「愛、平和、自由、忍耐」をスローガンに始まった。当時は2台のデコ車両の周りを1~2千人が踊るというものに過ぎなかったが、現在では世界中から100万人超を呼び込むイベントへと成長した。その一方で、騒音や混雑に不満を訴える市民も少なくない。

Street Parade 2023.
Street Parade 2023. Keystone/severin Bigler

ベルセ氏は6月、年末の任期終了後は続投せず退任すると発表した。

英語からの翻訳:大野瑠衣子

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

自転車で遊ぶ子ども

おすすめの記事

スイス、国際養子縁組を終了へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦政府は29日、外国籍の子どもの養子縁組を終了する意向を表明した。虐待防止に向けた対策としている。

もっと読む スイス、国際養子縁組を終了へ
生殖治療の画像

おすすめの記事

スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針

このコンテンツが公開されたのは、 スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。

もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
研究施設で働くマスク姿の人

おすすめの記事

スイスに感染症情報解析センター発足

このコンテンツが公開されたのは、 感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。

もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
茶色い除湿器

おすすめの記事

ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。

もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
Xマークの画面

おすすめの記事

スイスでX離れ進む

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。

もっと読む スイスでX離れ進む
ベルジエ報告

おすすめの記事

「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱

このコンテンツが公開されたのは、 スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。

もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
整備中の飛行機

おすすめの記事

スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠

このコンテンツが公開されたのは、 スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。

もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部