スイスの視点を10言語で

ヨーロピアン・パーチが「今年の魚」に

2017年、レマン湖で釣られたヨーロピアン・パーチ
2017年、レマン湖で釣られたヨーロピアン・パーチ © KEYSTONE / JEAN-CHRISTOPHE BOTT

ヨーロピアン・パーチがスイスの2019年の「今年の魚」に選ばれた。スイス漁業協会が2日発表した。

今年の魚外部リンク」は人気や特殊性、美味しさを世に広める目的で2010年から定めている。18年はうなぎだった。

プロの漁師や趣味の釣り人によって釣られるパーチは毎年350トンにのぼる。だが消費者の需要に応えるためには、その10倍の量を輸入か養殖しなければならない。

≫変容するスイスの水の生態系

≫変容するスイスの漁業

パーチはドイツ語圏でエグリ(Egli)、フランス語でペルシュ(Persche)と呼ばれている。捕食性で、緑がかった鱗に赤っぽい腹びれ、5~8センチの黒っぽい縦縞が特徴。成魚の大きさは全長25~40センチ、重さは200グラムから2キロとばらつきがある。スイスでは湖の藻や植物の間、緩慢な小川などで生息する。気温が下がると湖の深さ100メートル付近に生活圏を移す。

ヨーロッパやアジアに2300万年前から生息し、オーストラリアやニュージーランド、南アフリカに広がったと考えられている。現在は150科9300種以上が確認されている。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

自転車で遊ぶ子ども

おすすめの記事

スイス、国際養子縁組を終了へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦政府は29日、外国籍の子どもの養子縁組を終了する意向を表明した。虐待防止に向けた対策としている。

もっと読む スイス、国際養子縁組を終了へ
生殖治療の画像

おすすめの記事

スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針

このコンテンツが公開されたのは、 スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。

もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
研究施設で働くマスク姿の人

おすすめの記事

スイスに感染症情報解析センター発足

このコンテンツが公開されたのは、 感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。

もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
茶色い除湿器

おすすめの記事

ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。

もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
Xマークの画面

おすすめの記事

スイスでX離れ進む

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。

もっと読む スイスでX離れ進む
ベルジエ報告

おすすめの記事

「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱

このコンテンツが公開されたのは、 スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。

もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
整備中の飛行機

おすすめの記事

スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠

このコンテンツが公開されたのは、 スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。

もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部