8月30日、チューリヒの国立博物館でアニメ「アルプスの少女ハイジ」の制作者を迎え開かれたトークセッション。ハンス・ビャーネ・トムセン教授(左端)が司会兼通訳を務めた
swissinfo.ch
芸術分野で日本とスイスの文化交流に多大な貢献をしたとして、チューリヒ大学のハンス・ビャーネ・トムセン教授(60)に13日、旭日小綬章が贈られた。
このコンテンツが公開されたのは、
トムセン氏は京都市左京区生まれ。9歳まで日本で暮らし、両親の出身国のデンマーク、その後米国での生活を経てスイスに移住。専門は東アジア芸術史で、2007年から現職。
2009年以降、スイスにある美術館所蔵の日本美術工芸品を積極的に紹介するプロジェクトを続けているほか、2017年にはチューリヒで三笠宮彬子さまを講師に迎え、日本美術に関する講演会を開いた。これらの功績が評価され、外国人叙勲を受けた。
トムセン氏はまた、スイス国立博物館で開催中の「日本のハイジ」展を中心となって企画、実現させた。
おすすめの記事
おすすめの記事
アニメ「アルプスの少女ハイジ」制作担当者、スイスで45年前の思い出語る
このコンテンツが公開されたのは、
「日本のハイジ」展が開かれているチューリヒの国立博物館で30日、日本のアニメ「アルプスの少女ハイジ」をテーマにしたトークセッションが開かれた。キャラクターをデザインした作画監督の小田部羊一さん、担当プロデューサーの中島順三さんが登壇。アニメ制作のため約45年前にスイスでロケハンした思い出を振り返った。
もっと読む アニメ「アルプスの少女ハイジ」制作担当者、スイスで45年前の思い出語る
伝達式には関係者ら40人が出席。一方井克哉(いっかたい・かつや)臨時代理スイス大使がトムセン氏に勲記と勲章を伝達し「学術的な観点から日本とスイスの相互理解促進に多大な貢献をしてくれた」とたたえた。
トムセン氏は「このような勲章を頂けたのは一緒に仕事をしてきた同僚、そして才能あふれる学生たちが支えてくれたおかげ」などと感謝の言葉を述べた。
おすすめの記事
スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
このコンテンツが公開されたのは、
抗生物質の開発に特化するスイスの新興バイオ企業ビオヴェルシス(BioVersys)は2日、日本の塩野義製薬と共同研究・独占ライセンス契約を結んだと発表した。
もっと読む スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
おすすめの記事
スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。
もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
おすすめの記事
スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
このコンテンツが公開されたのは、
米宇宙企業SpaceX(スペースX)が運営する通信衛星「Starlink(スターリンク)」のアンテナ40基をスイス南部の村に設置する計画に対し、反対する声が上がっている。
もっと読む スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
おすすめの記事
スイスでは現金のチップが主流
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。
もっと読む スイスでは現金のチップが主流
おすすめの記事
プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。
もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
おすすめの記事
スイス国立銀行、政策金利ゼロに引き下げ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中銀、SNB)は19日、政策金利を0.25%引き下げて0%にすると発表した。
もっと読む スイス国立銀行、政策金利ゼロに引き下げ
おすすめの記事
欧州外相、ジュネーブでイラン外相と核協議へ
このコンテンツが公開されたのは、
メディア報道によると、ドイツ、フランス、英国の外相は20日、スイス・ジュネーブでイラン外相と核協議を行う見通しだ。
もっと読む 欧州外相、ジュネーブでイラン外相と核協議へ
おすすめの記事
スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス上院は17日、超富裕層の相続に相続税を課し環境保護の財源にする案を否決した。
もっと読む スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
おすすめの記事
見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。
もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
おすすめの記事
ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
このコンテンツが公開されたのは、
英国と大陸欧州をつなぐ高速鉄道ユーロスターは、スイス・ジュネーブとロンドンを結ぶ初の直通列車の運行を計画している。
もっと読む ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
続きを読む
おすすめの記事
ハーグ氏に外国人叙勲 ベルン大使館で伝達式
このコンテンツが公開されたのは、
日本とスイスの文化交流に多大な貢献をしたとして昨年、日本の旭日中綬章を受章したスイス日本協会のヘリベルト・ニコラウス・ハーグ会長(70)への外国人叙勲授与式が4日、ベルンの日本大使館で開かれた。
もっと読む ハーグ氏に外国人叙勲 ベルン大使館で伝達式
おすすめの記事
スイス日本協会会長が旭日中綬章を受章
このコンテンツが公開されたのは、
日本政府は3日付で、外国人叙勲の受章者149人を発表した。スイス日本協会のヘリベルト・ニコラウス・ハーグ会長(70)が、日本・スイス間の文化交流に寄与したとして、旭日中綬章に選ばれた。
もっと読む スイス日本協会会長が旭日中綬章を受章
おすすめの記事
「ハイジ」誕生秘話 制作者がロケ地スイスで語る
このコンテンツが公開されたのは、
1974年に日本で放送されたアニメ「アルプスの少女ハイジ」。当時としては異例の海外ロケを敢行した作品は世界中で人気を呼んだ。
もっと読む 「ハイジ」誕生秘話 制作者がロケ地スイスで語る
おすすめの記事
私たちが日本に駆けつけた スイス救助犬協会レドッグ
このコンテンツが公開されたのは、
東日本大震災後直ちに日本入りし宮城県南三陸町で救助活動を行ったスイス救助犬協会 ( Redog ) 。チームの総指揮者リンダ・ホルニスベルガーさん ( 50 ) は海外の救助犬活動を「人は絶望しているとき、海外から駆けつけてくれると1人ではないと感じられる。それが大切だ」と語る。
もっと読む 私たちが日本に駆けつけた スイス救助犬協会レドッグ
おすすめの記事
スイスのハイジが「日本のハイジ」になるまで
このコンテンツが公開されたのは、
ハイジと聞いて世界中の多くの人が思い浮かべるのは、日本のアニメ版ハイジだろう。日本人が制作したテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」は、スイス人作家ヨハンナ・シュピリが書いた「ハイジ」のイメージに大きな影響を与えた。この夏、日本版ハイジをテーマにしたスイスで初めての展覧会がチューリヒのスイス国立博物館で開催されている。
もっと読む スイスのハイジが「日本のハイジ」になるまで
おすすめの記事
アニメ「アルプスの少女ハイジ」制作担当者、スイスで45年前の思い出語る
このコンテンツが公開されたのは、
「日本のハイジ」展が開かれているチューリヒの国立博物館で30日、日本のアニメ「アルプスの少女ハイジ」をテーマにしたトークセッションが開かれた。キャラクターをデザインした作画監督の小田部羊一さん、担当プロデューサーの中島順三さんが登壇。アニメ制作のため約45年前にスイスでロケハンした思い出を振り返った。
もっと読む アニメ「アルプスの少女ハイジ」制作担当者、スイスで45年前の思い出語る
おすすめの記事
4つの公用語を持つスイス、不便じゃないの?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語だ。日本人には特異に映るが、当のスイス人たちはどう感じているのだろうか。
もっと読む 4つの公用語を持つスイス、不便じゃないの?
おすすめの記事
スイス社会に溶け込みたい 日本語話者を悩ますスイスドイツ語
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのドイツ語圏で暮らす日本人を悩ませるスイスドイツ語。生活するには標準ドイツ語や英語で事足りても、本当の意味でスイス社会に溶け込むためにはスイスドイツ語の習得が欠かせない。耳から覚えるのが不得手な日本人は、辞書や教科書もろくにないこの言語にどう向き合っているのか。
もっと読む スイス社会に溶け込みたい 日本語話者を悩ますスイスドイツ語
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。