連邦統計局が1日に発表した最新の調査外部リンクで、2017年にスイスで制作された映画の観客動員数は全体の9.6%と好成績だったことがわかった。国内で制作された映画作品がスイス市場全体のわずか6.6%しかない中で、これだけ好調だったのは06年以来、11年ぶり。
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数字を最も引き上げた作品は、昨年春に劇場公開された「Die göttliche Ordnung(仮訳・神の秩序)」。1971年にスイスでようやく導入された女性参政権をテーマにしたコメディ映画で、小さな集落に住む主婦が回りの女性たちを巻き込み、住民投票で参政権を勝ち取るまでを描いたストーリー。スイス・ドイツ語圏で制作された。
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ペトラ・フォルペ監督による同作品は34万5千人を動員し、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」、「怪盗グルーのミニオン大脱走」、「ワイルド・スピード ICE BREAK」に続く動員数を記録した。
スイスで17年に製作された長編映画は91本。短編は135本だった。
国内で昨年劇場公開された作品は計1917本で、過去30年で最多。国内の271の映画館と581のスクリーンで上映された。
年間の上映回数はおよそ60万回で、前年比で5%増。ただ、上映回数の約半分は人気の50作品が占めた。年間の観客動員は1350万人で、その約6割がこの50作品を鑑賞した。
映画館へ足を運んだ回数は1人当たり年間1.6回。チケット代は平均15.20フラン(約1700円)だった。
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封切りは1978年。当時は5人に1人が見たといわれる「ザ・スイスメーカーズ」。鑑賞者数の多さでは有数のスイス映画の一つに数えられる。公式の映画統計が始まった1976年以来、スイス全国でのチケット販売数でトップを維持している。
リシー監督は2月末に80歳を迎えた。チューリヒの自宅で、どんな風に当局を皮肉ったかを振り返りながら、この映画は移民問題に直面する今の社会のトピックとしてもまったく古さを感じさせないと話す。
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