スイス人アーティストH.R.ギーガーさんが他界してから3年。映画「エイリアン」でアカデミー賞視覚伝達効果賞を受賞し、世界的に有名となったギーガーさんの作品は、彼の死後も中世の香りが漂うグリュイエールの町に残る。作品が展示されているH.R.ギーガー・ミュージアムは、今ではこの町になくてはならない存在となっている。(SRF、swissinfo.ch)
このコンテンツが公開されたのは、
2017/05/29 16:00
※ スマートフォンで映像の字幕が表示されない場合は、横画面でご覧ください。
ハンス・ルドルフ(ハンスリューディ)・ギーガーさんは、1979年公開の映画「エイリアン」に登場する地球外生命体エイリアンのデザインとセットを手掛けたほか、人間と機械が融合した「バイオメカノイド」と呼ばれるスタイルの彫刻、絵画、家具のデザインでもよく知られている。
グラウビュンデン州クール出身で、移り住んだチューリヒで人生の大半を過ごした。その後、同名のチーズで知られる町グリュイエールを作品の「居場所」として選んだ。
グリュイエールにあるサン・ジェルマン城で1998年に開館し、ギーガーさんの作品を最も多く所蔵するH.R.ギーガー・ミュージアム外部リンク は現在、ギーガーさんの2番目の妻、カルメン・シェイフェレ・ギーガーさんが管理している。
(英語からの翻訳・大野瑠衣子)
続きを読む
次
前
おすすめの記事
映画「エイリアン」のスイス人アーティスト H.R.ギーガーさん死去
このコンテンツが公開されたのは、
2014/05/13
ギーガーさんは1940年生まれで、スイス・クール出身。チューリヒで建築と工業デザインを学んだ。1960年代頃からイギリスのロックバンド、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)をはじめとする音楽バンドのレコードジャ…
もっと読む 映画「エイリアン」のスイス人アーティスト H.R.ギーガーさん死去
おすすめの記事
映画
このコンテンツが公開されたのは、
2018/01/08
スイスの映画、各種映画祭、スイスの監督、俳優、過去の受賞作品、そして世界的に有名な映画の舞台となったスイスの撮影スポットの数々を紹介する。
もっと読む 映画
おすすめの記事
エイリアン日記
このコンテンツが公開されたのは、
2013/07/27
ギーガーさんは1978年2月から11月まで、ロンドン近郊のシェパートン・スタジオで同映画のデザイン制作に携わった。その当時の様子が文章やスケッチ、ポラロイドSX-70で撮った写真とともにこの日記で語られている。 残酷なま…
もっと読む エイリアン日記
おすすめの記事
スイスを愛したロジャー・ムーアさん
このコンテンツが公開されたのは、
2017/05/31
英俳優のロジャー・ムーアさんが今月23日、スイスの自宅で他界した。過去にスイスに移り住み、スイスと深い関係で結ばれていたムーアさんは、映画「007」のジェームズ・ボンドさながらスイスでウィンタースポーツを楽しみ、スイスアルプスでの生活を満喫していた。(SRF、swissinfo.ch)
なぜムーアさん一家がスイスに移り住むことになったのか。ムーアさんは2007年に放送されたスイス公共放送のインタビューで、子どもたちがスイスでスキーを習いたいと強く要望したからだと答えている。また自身を「子どもに甘い父親」とし、「英国を離れる理由が出てくるのを待っていた」ことを認めている。
もっと読む スイスを愛したロジャー・ムーアさん
おすすめの記事
スイスのポップミュージック お金とクレイジーさのはざまで
このコンテンツが公開されたのは、
2015/02/13
スイスのポップミュージックのパイオニアと言えば?そう尋ねれば決まって返ってくる答えは、テクノポップ・グループ「イエロー(Yello)」とポスト・インダストリアル・バンド「ヤング・ゴッズ(The Young Gods)」だろう。だが、今同じような成功を目指すバンドには、音楽業界の不振という問題がたちはだかる。
もっと読む スイスのポップミュージック お金とクレイジーさのはざまで
おすすめの記事
トールキンの空想の世界に着想を与えたスイスの風景
このコンテンツが公開されたのは、
2016/11/08
英国の作家J.R.R.トールキンはスイスを訪れた際、その自然の美しさに魅了されたという。その感動は後に執筆された「ホビットの冒険」「指輪物語」の中で随所に取り入れられている。(rts/swissinfo.ch)
1911年、当時まだ19歳だったトールキンは11人の仲間とともにインターラーケンからツェルマットを訪れ、アレッチ氷河やラウターブルンネンの滝、アルプスの名峰を目にし、多いに感動した。これらの風景は彼の本の中で、挿絵のスケッチとして再現されている。
もっと読む トールキンの空想の世界に着想を与えたスイスの風景
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。