戦後のウクライナ復興を討議する国際会議がスイス南部ルガーノ市で4日開幕した。復興に向けた憲章のとりまとめを目指す。
このコンテンツが公開されたのは、
-
English
en
Swiss conference focuses on Ukraine ‘reform, resilience and recovery’
原文
もっと読む Swiss conference focuses on Ukraine ‘reform, resilience and recovery’
-
Español
es
“Reforma, resiliencia y recuperación” de Ucrania, en el corazón de Lugano
もっと読む “Reforma, resiliencia y recuperación” de Ucrania, en el corazón de Lugano
-
Português
pt
Conferência suíça se concentra na “reforma, resiliência e recuperação” da Ucrânia
もっと読む Conferência suíça se concentra na “reforma, resiliência e recuperação” da Ucrânia
-
العربية
ar
مؤتمر سويسري يُركـز على “إصلاح وصمود وتعافي” أوكرانيا
もっと読む مؤتمر سويسري يُركـز على “إصلاح وصمود وتعافي” أوكرانيا
-
中文
zh
瑞士卢加诺会议关注乌克兰的“改革、重建与复苏”
もっと読む 瑞士卢加诺会议关注乌克兰的“改革、重建与复苏”
-
Русский
ru
Реформы, устойчивость Украины и ее восстановление: темы конференции в Лугано
もっと読む Реформы, устойчивость Украины и ее восстановление: темы конференции в Лугано
-
Українська
uk
Реформи, стійкість та відновлення Україні — теми міжнародної конференції в Лугано
もっと読む Реформи, стійкість та відновлення Україні — теми міжнародної конференції в Лугано
スイスのイグナツィオ・カシス外相兼大統領は会議に参加する代表団に対し、ウクライナの持続可能な復興に向けた「ルガーノ宣言」への合意を呼びかけている。
カシス氏は開幕の挨拶で、「ロシアのウクライナ侵攻により、私たちは団結し、集結できる限りの決意を持ってこの戦争に立ち向かい、試練を受けているウクライナの人々が歩んでいく、持続可能な復興への長い道のりに対する支援を約束せざるを得なくなった」と述べた。
「この部屋にいる私たち全員を結びつけるのは、この恐怖と理不尽な破壊、悲しみの時に、ウクライナの人々に自己決定できる生活や平和、そして明るい未来を取り戻す希望をもたらしたいという願いだ。そこまでの道のりは長いが、爆撃の音が止むその時に備えるのに早すぎることはない」
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はキーウからオンラインで講演し、「ロシアによる戦争は単に私たちの国を奪うためのものではなく、欧州のシステムに対する挑戦だ。ウクライナのは単にこの地域の問題ではなく、民主主義の世界全体に課された責務だ」と訴えた。
5日まで2日間にわたり開かれるウクライナ復興会議は、ウクライナ改革会議の1つとして2月にロシアが侵攻開始する前から予定されていた。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長など国際政治の要人が出席している。
気候協定にも署名
カシス氏は、ウクライナの政治改革を促すという今会議の当初目的も維持するべきだと強調した。「特に腐敗との戦いにおいてこうした努力が揺るぎなく継続し、透明性と司法の独立性を高め、戦争によって行き詰まらないことが重要だ」
ウクライナのデニス・シュミハリ首相や国会議員数名が会議の会場に足を運んでいる。スイスの国会議員は4日にウクライナの議員団と会談し、両国間の今後の協力について話し合った。ウクライナの代表団は同日午後に市民社会団体と会う予定だ。
スイスのシモネッタ・ソマルーガ環境相は会議と並行して、ウクライナとパリ気候条約の実施に関する協定に署名した。スイス連邦環境省はツイッターで「この協定によって国際協力以外の資金調達手段を確保し、既存のプログラムを超えた気候保護が可能になる」と投稿した。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
おすすめの記事
クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
このコンテンツが公開されたのは、
クレディ・スイスが経営危機に陥った責任を追究するスイス連邦議会の調査委員会は20日発表した報告書で、原因は長年にわたる経営上の不始末にあったと結論付けた。
もっと読む クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
おすすめの記事
世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部ベルナーオーバーラント地方のシュテッヘルベルクとミューレンの間に、世界一急勾配のケーブルカーが開業した。
もっと読む 世界で最も急勾配のロープウェイがスイスで開業
おすすめの記事
2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦議会は11日、カリン・ケラー・ズッター副大統領兼財務相(急進民主党、60歳)を新大統領に選出した。新副大統領にはギー・パルムラン経済・教育・研究相(国民党、65歳)が選ばれた。
もっと読む 2025年のスイス連邦大統領はカリン・ケラー・ズッター氏
おすすめの記事
医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
このコンテンツが公開されたのは、
大手金融機関UBSが12日発表した調査「心配事バロメーター」によると、依然として医療費と健康保険料の高騰が最大の懸念事項だったことが分かった。環境と年金も懸念事項にあがっている。
もっと読む 医療費の高騰、依然としてスイス国民の最大の関心事 調査
おすすめの記事
スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)が、留学生の授業料をスイス人学生の3倍に引き上げ、2025年秋学期から1学期当たり2190フランにすることを決めた。
もっと読む スイス連邦工科大、留学生の授業料3倍引き上げ決定 25年秋学期から
おすすめの記事
世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの電力会社アクスポは5日、世界で最も古いベツナウ原子力発電所の稼働を2033年に終了すると発表した。33年までの運転継続にかかる追加事業費は3億5000万フラン(約600億円)を予定している。
もっと読む 世界最古の原子力発電所、2033年に稼働終了
おすすめの記事
スイスのドライバー、2割が飲酒運転
このコンテンツが公開されたのは、
欧州など39カ国のドライバーを対象にした調査で、スイスでは2割超が飲酒運転をしたことがあると回答した。
もっと読む スイスのドライバー、2割が飲酒運転
おすすめの記事
狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
このコンテンツが公開されたのは、
先月29日午後、スイス西部ヴォー州で64歳の男性が狩猟中に死亡した。イノシシを撃とうとした 猟友会のメンバーに射たれた。
もっと読む 狩猟中の事故で男性死亡 スイス西部
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
このコンテンツが公開されたのは、
今年9月にスイスで初めて使われた自殺カプセル「サルコ」について、連邦内閣は、当分の間、立法措置は必要ないとの見解を示した。サルコ運営団体は2日、身柄を拘束されていたフロリアン・ヴィレ代表が釈放されたと発表した。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が釈放 70日拘束
おすすめの記事
スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの金融誌ビランツがまとめた長者番付2024年版によると、スイス在住の富豪トップに輝いたのは、仏高級ブランド・シャネルのオーナー家族の1人、ジェラール・ヴェルテメール氏だった。上位の顔ぶれはほぼ前年と同じだが、香料メーカーのフィルメニッヒ(Firmenich)創業家が初のトップ10入りを果たした。
もっと読む スイス在住長者番付2024 トップはシャネルのオーナー
続きを読む
おすすめの記事
スイス主催のウクライナ復興会議、どこまで達成できるか?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ルガーノで今月上旬、ウクライナ再建への道筋を探る主要国際会議が開かれる。しかし復興は「言うは易く行うは難し」となるかもしれない。
もっと読む スイス主催のウクライナ復興会議、どこまで達成できるか?
おすすめの記事
ウクライナ復興に向けた「ルガーノ・プラン」
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・ルガーノで今日からウクライナ復興会議が開かれる。戦争で荒廃したウクライナをどうやって復興するのか?復興計画を通じてスイスは何を成し遂げたいのか?
もっと読む ウクライナ復興に向けた「ルガーノ・プラン」
おすすめの記事
オリガルヒ資産の没収案 スイス金融業界にダメージ?
このコンテンツが公開されたのは、
米欧で、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の資産を没収してウクライナの復興に充てるよう法整備に乗り出している。中立国を看板に世界の富裕層から資産を預かっているスイスの金融業界には新たな火種となりそうだ。
もっと読む オリガルヒ資産の没収案 スイス金融業界にダメージ?
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。