中国に住むスイス人約50人が連名でスイス政府に書簡を送り、新型コロナウイルスの対応で置き去りにされていると訴えた。
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連邦内閣宛てに今週送られた書簡は、連邦外務省の情報伝達のあり方について不満を唱え、他国の当局は自国民ともっと密接に接触していると主張した。
フランス語圏のスイス公共放送(RTS)外部リンクによると、書簡は政府からの後方支援がなく、これまで何年も両国の関係強化のために尽力してきたが、感染が広がってからはスイス当局を信頼できなくなっていると嘆いた。地元政府が提供する情報は全てが中国語。総合診療医の受診を勧められたが、中国にはいないと指摘した。
今月2日にはスイス人5人とその家族の中国人3人がスイスに帰還したが、書簡の署名者の多くは中国人配偶者と何年も中国に暮らしてきたため、中国を離れる意思はないという。スイス政府も自国民に中国を出るよう推奨していない。
政府の対応
在中国スイス大使ベルナルディーノ・レガッツォーニ氏は19日、在中国スイス人に向けビデオメッセージを公開した。政府は感染拡大以降、震源地である湖北省を離れたい人の支援を最優先事項に据えていると話した。
連邦外務省はホットラインやチャットアプリ「WeChat」を通じて24時間体制で支援していると強調する。
スイス外務省広報によると、中国のスイス代表部に登録されているスイス国民は約3500人で、外務省と密に連絡を取っている。大使のビデオメッセージもスイス国民に送られており、外務省は書簡に丁寧に応答するために必要な情報を収集していると話した。
外務省は、当局の対応に満足しているスイス国民から感謝の手紙ももらっているとも強調する。
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