Keystone/Peter Klaunzer
スイスの消費者団体らは12日、国内の消費財の価格が高すぎるとして、是正を求めるイニシアチブ(国民発議)を連邦内閣事務局に提出した。この日、関係者が必要な10万筆を超える10万7908筆の署名入りの段ボールを持って、同局に届けた(写真)。今後、国民投票で是非が問われる。
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提起したのは国内の消費者団体のほか企業団体、政党など。イニシアチブの名称は「フェアな価格のために」で、キャッチコピーは「『高物価の島』はもうたくさん」。「権力を乱用する一般輸入業者と国外のサプライヤーに戦争を挑む」としている。
スイス国内では、一部の消費財は他国に比べ価格が非常に高い。例えば衣料品なら最大4割高、化粧品では最大7割高になる。イニシアチブの発起人らは、ごく限られた高所得者やインフラコストがこの価格差を引き起こしていると主張。消費者の購買力を見越して、国外のサプライヤーが恣意的に価格をつり上げていると批判する。
イニシアチブでは、市場の力を乱用する不当行為により厳しい規制をかけること、これを守らないサプライヤーに対しては国内法に則り処罰を科すことを求めている。
農産物と医薬品の価格については国が管理しているため、イニシアチブの対象には含まれない。
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