スイスのアラン・ベルセ内務相が、新型コロナウイルス感染防止に伴い1月から続いているセミロックダウンについて、国民に改めて協力を呼び掛けた。その一方で、一部緩和を検討する可能性にも言及した。
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セミロックダウンは変異株の感染拡大を防止するため、1月中旬から既存の制限措置を拡大して実施。スイス国内の必需品を除く小売店、レストラン、バーが営業停止となり、スポーツ・文化施設の閉鎖も延長。私的・公共での集まりは5人までに制限されている。
ただ国内ではセミロックダウンの緩和を求める声が高まっており、同様の請願には21万人分の署名が集まった。
インタビューで
ベルセ氏は12日付のラ・リベルテほか複数の仏語圏のメディアのインタビューで「政府は先週、国民に対し2月28日にすべての措置が解除されることを期待すべきではないと述べた。私たちはまだ少し用心しなければならない。でも状況は理解している。不満がたまっていることは理解しているし、私たちだって再開を望んでいる」と述べた。
小売店だけは3月1日に販売再開が可能かと問われると、ベルセ氏は「少しの忍耐」が必要だと述べた。
連邦内閣は17日閣議を開き、今後の方針を決める。その後、各州との協議に入る。
批判を否定
ベルセ氏は、政府の感染防止策に対する批判を改めて否定。政府は力不足だという意見は正しくないとした。
スイスの1日の新規感染者数は1356人(11日時点)で、前週に比べ15%減少した。しかし、変異株の感染例は63%増え、のべ5311件だった。チューリヒで今週初め、国内1例目の感染例が確認されたブラジルからの変異株は、ジュネーブでも11日に確認された。
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