スイス連邦政府は8日、来年初めから閣僚に就くエリザベット・ボーム・シュナイダー氏(社会民主党)を司法警察相に、アルベルト・レシュティ氏(国民党)を環境・運輸・エネルギー・通信相に任命すると決めた。
このコンテンツが公開されたのは、
2人の入閣に伴い、計7人の連邦閣僚の担当を一部入れ替える。現司法警察相のカリン・ケラー・ズッター氏(急進民主党)が、来年からウエリ・マウラー氏(国民党)の後を継ぎ財務相に就く。
レシュティ氏は、脳卒中からリハビリ中の夫の介助のため退任するシモネッタ・ソマルーガ氏(社会民主党)の後任となる。
外相のイグナツィオ・カシス氏(急進民主党)など他の4閣僚は留任する。
スイスの連邦内閣では、7省庁の割り当てを7人の閣僚自身が決める。年功序列の原則が適用され、議会で連邦閣僚に選出された日付に基づいて在任期間が最も長い者が最初の選択権を持ち、他のメンバーがそれに続く。
その後、7人の閣僚から成る内閣として割り振りを承認する。合意に至らない場合は投票で決める。決定に対する異議は認められない。議会の規則により、連邦内閣のメンバーは同僚から割り当てられた担当を受け入れなければならない。
輪番制で2022年の大統領を務めるカシス氏は記者会見で、「非公式会合の目標は、国の利益のために任務の最善の配分を見つけることだった」一方、各人の意志も配慮したと述べた。
マウラー氏とソマルーガ氏の退任に伴い、内務相のアラン・ベルセ氏(社会民主党)が閣僚任期最長となった。同氏は2023年の大統領を務める。
7閣僚の新担当省
アルベルト・レシュティ:環境・運輸・エネルギー・通信省
エリザベット・ボーム・シュナイダー:司法警察省
カリン・ケラー・ズッター:財務省
アラン・ベルセ:内務省(留任)
イグナツィオ・カシス:外務省(留任)
ヴィオラ・アムヘルト:国防省(留任)
ギー・パルムラン:経済省(留任)
おすすめの記事
おすすめの記事
連邦閣僚の担当省庁はどう決める?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦閣僚らの新しい役割配分が決まった。初の女性国防相の誕生や、欧州連合(EU)との枠組み交渉を司る経済相に非企業家の閣僚が就くなど、驚きの声もあがる。連邦閣僚の「適材適所」は誰がどう決めるのか?
もっと読む 連邦閣僚の担当省庁はどう決める?
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
おすすめの記事
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
このコンテンツが公開されたのは、
米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、スイスでの人員削減を計画している。
もっと読む ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
おすすめの記事
「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。
もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
おすすめの記事
スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
このコンテンツが公開されたのは、
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。
もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
おすすめの記事
ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
ユングフラウ鉄道グループは、ユングフラウヨッホの2024年の来場者が105万8600人となり、2015年以来6度目の100万人の大台を超えたと発表した。
もっと読む ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
おすすめの記事
2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは2024年の企業倒産件数が過去最高を記録した。
もっと読む 2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
おすすめの記事
国民投票に向けた署名がまたも偽造
このコンテンツが公開されたのは、
医療品の安定供給を求める国民投票に向けて集められた署名のうち、3600筆以上が無効な署名だったことが明らかになった。
もっと読む 国民投票に向けた署名がまたも偽造
おすすめの記事
スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
このコンテンツが公開されたのは、
1964年東京オリンピックで銀メダルを勝ち取ったスイス人柔道家のエリック・ヘンニ(Eric Hänni)さんが25日、86歳で死亡した。スイス柔道・柔術協会が発表した。
もっと読む スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
続きを読む
おすすめの記事
女性の政治参画はどこまで後押しすべきか 賛否両論
このコンテンツが公開されたのは、
社会民主党は18日、年内で辞任するスイス連邦内閣の閣僚ソマルーガ氏の後任として、女性に絞った候補者リストを提示すると発表した。この決定の前には男性有力議員が党の意向に反して立候補し、差別に関する議論を再熱させた。女性の政治参画を巡っては、いまだに議論が分かれている。
もっと読む 女性の政治参画はどこまで後押しすべきか 賛否両論
おすすめの記事
スイス議会、新任閣僚2人を選出
このコンテンツが公開されたのは、
連邦議会は7日、年末で退任する2閣僚の後任としてアルベルト・レシュティ氏(国民党)とエリザベット・ボーム・シュナイダー氏(社会民主党)を選出した。
もっと読む スイス議会、新任閣僚2人を選出
おすすめの記事
「与党」のないスイス連邦 内閣はどう意思決定するのか
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦議会は11日に新しい連邦閣僚7人を選出する。今回の注目は、10月の総選挙で大勝した緑の党が閣僚ポストを得るかどうかだ。
もっと読む 「与党」のないスイス連邦 内閣はどう意思決定するのか
おすすめの記事
スイスの連邦事務総長って何者?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦閣僚の集合写真に必ずと言っていいほど写っている8人目の人物。スイス閣僚は7人のはず。一体誰なのか。
もっと読む スイスの連邦事務総長って何者?
おすすめの記事
政治家の二重国籍問題 閣僚に求められる「スイス人らしさ」とは
このコンテンツが公開されたのは、
先日、辞任を表明したディディエ・ブルカルテール外相の後任の候補者は3人。うち2人が二重国籍だ。スイスの政界からは、複数の国籍所持に疑問を持つ声や、別の国籍をあまりにも簡単に放棄しようとする政治家を批判する声が上がり、議論が沸騰している。
もっと読む 政治家の二重国籍問題 閣僚に求められる「スイス人らしさ」とは
おすすめの記事
スイス連邦閣僚 担当省庁はどう決める?
このコンテンツが公開されたのは、
シモネッタ・ソマルーガ氏とウエリ・マウラー氏が今年末で辞任し、大臣ポストが2つ空く。大幅な配置換えも予想されているが、省庁割り当ての基本的ルールとは?
もっと読む スイス連邦閣僚 担当省庁はどう決める?
おすすめの記事
ベルセ内務相を脅迫した女性に罰金 対応めぐり調査開始
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのアラン・ベルセ内務相に恐喝メールを送った女性が罰金を科された。事件への対処が適切だったかどうか、検察庁監督機関による調査が始まっている。
もっと読む ベルセ内務相を脅迫した女性に罰金 対応めぐり調査開始
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。