ルガーノで開幕したウクライナ復興会議でオンライン講演するウォロディミル・ゼレンスキー大統領
© Keystone / Michael Buholzer
戦後のウクライナ復興を討議する国際会議がスイス南部ルガーノ市で4日開幕した。復興に向けた憲章のとりまとめを目指す。
このコンテンツが公開されたのは、
-
English
en
Swiss conference focuses on Ukraine ‘reform, resilience and recovery’
原文
もっと読む Swiss conference focuses on Ukraine ‘reform, resilience and recovery’
-
Español
es
“Reforma, resiliencia y recuperación” de Ucrania, en el corazón de Lugano
もっと読む “Reforma, resiliencia y recuperación” de Ucrania, en el corazón de Lugano
-
Português
pt
Conferência suíça se concentra na “reforma, resiliência e recuperação” da Ucrânia
もっと読む Conferência suíça se concentra na “reforma, resiliência e recuperação” da Ucrânia
-
العربية
ar
مؤتمر سويسري يُركـز على “إصلاح وصمود وتعافي” أوكرانيا
もっと読む مؤتمر سويسري يُركـز على “إصلاح وصمود وتعافي” أوكرانيا
-
中文
zh
瑞士卢加诺会议关注乌克兰的“改革、重建与复苏”
もっと読む 瑞士卢加诺会议关注乌克兰的“改革、重建与复苏”
-
Русский
ru
Реформы, устойчивость Украины и ее восстановление: темы конференции в Лугано
もっと読む Реформы, устойчивость Украины и ее восстановление: темы конференции в Лугано
-
Українська
uk
Реформи, стійкість та відновлення Україні — теми міжнародної конференції в Лугано
もっと読む Реформи, стійкість та відновлення Україні — теми міжнародної конференції в Лугано
スイスのイグナツィオ・カシス外相兼大統領は会議に参加する代表団に対し、ウクライナの持続可能な復興に向けた「ルガーノ宣言」への合意を呼びかけている。
カシス氏は開幕の挨拶で、「ロシアのウクライナ侵攻により、私たちは団結し、集結できる限りの決意を持ってこの戦争に立ち向かい、試練を受けているウクライナの人々が歩んでいく、持続可能な復興への長い道のりに対する支援を約束せざるを得なくなった」と述べた。
「この部屋にいる私たち全員を結びつけるのは、この恐怖と理不尽な破壊、悲しみの時に、ウクライナの人々に自己決定できる生活や平和、そして明るい未来を取り戻す希望をもたらしたいという願いだ。そこまでの道のりは長いが、爆撃の音が止むその時に備えるのに早すぎることはない」
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はキーウからオンラインで講演し、「ロシアによる戦争は単に私たちの国を奪うためのものではなく、欧州のシステムに対する挑戦だ。ウクライナのは単にこの地域の問題ではなく、民主主義の世界全体に課された責務だ」と訴えた。
5日まで2日間にわたり開かれるウクライナ復興会議は、ウクライナ改革会議の1つとして2月にロシアが侵攻開始する前から予定されていた。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長など国際政治の要人が出席している。
気候協定にも署名
カシス氏は、ウクライナの政治改革を促すという今会議の当初目的も維持するべきだと強調した。「特に腐敗との戦いにおいてこうした努力が揺るぎなく継続し、透明性と司法の独立性を高め、戦争によって行き詰まらないことが重要だ」
ウクライナのデニス・シュミハリ首相や国会議員数名が会議の会場に足を運んでいる。スイスの国会議員は4日にウクライナの議員団と会談し、両国間の今後の協力について話し合った。ウクライナの代表団は同日午後に市民社会団体と会う予定だ。
スイスのシモネッタ・ソマルーガ環境相は会議と並行して、ウクライナとパリ気候条約の実施に関する協定に署名した。スイス連邦環境省はツイッターで「この協定によって国際協力以外の資金調達手段を確保し、既存のプログラムを超えた気候保護が可能になる」と投稿した。
英語からの翻訳:ムートゥ朋子
おすすめの記事
スイス、PFASの規制強化を検討
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。
もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日に行われ、韓国のパク・ユンジェさんが優勝。群馬出身の安海真之介さんが3位で入賞した。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
おすすめの記事
スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
このコンテンツが公開されたのは、
世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。
もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
おすすめの記事
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。
もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
続きを読む
おすすめの記事
スイス主催のウクライナ復興会議、どこまで達成できるか?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ルガーノで今月上旬、ウクライナ再建への道筋を探る主要国際会議が開かれる。しかし復興は「言うは易く行うは難し」となるかもしれない。
もっと読む スイス主催のウクライナ復興会議、どこまで達成できるか?
おすすめの記事
ウクライナ復興に向けた「ルガーノ・プラン」
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・ルガーノで今日からウクライナ復興会議が開かれる。戦争で荒廃したウクライナをどうやって復興するのか?復興計画を通じてスイスは何を成し遂げたいのか?
もっと読む ウクライナ復興に向けた「ルガーノ・プラン」
おすすめの記事
オリガルヒ資産の没収案 スイス金融業界にダメージ?
このコンテンツが公開されたのは、
米欧で、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の資産を没収してウクライナの復興に充てるよう法整備に乗り出している。中立国を看板に世界の富裕層から資産を預かっているスイスの金融業界には新たな火種となりそうだ。
もっと読む オリガルヒ資産の没収案 スイス金融業界にダメージ?
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。