連邦内閣は18日、新型コロナウイルス感染症対策の追加措置を発表した。19日から、公共の場での15人を超える人が自然発生的に集まることは不可となる。他の措置と合わせスイス全土で実施される。
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連邦内閣は18日、緊急会合の後に行われた会見で、駅、空港、店舗、美術館・博物館、レストラン、教会・礼拝所、スポーツ施設の受付エリアや更衣室など、全ての公共の屋内施設におけるマスクの着用を義務付けると発表した。
シモネッタ・ソマルーガ連邦大統領は会見で、新規感染者数の著しい増加によって感染拡大が深刻化しているとし、連邦内務省保健庁(BAG)が各州当局と話し合いを重ねた上で、「州の希望に沿った」追加措置を講じたと話した。
保健庁を管轄するアラン・ベルセ内相は会見で「第2波が襲来したのは10日ほど前で、予想以上に早く、強力だ」と語った。
政府は今回、春の第1波の時のような感染法上の緊急事態宣言は行っていない。6月19日に緊急事態宣言が解除され、全国的な規制が緩和されてから、各州はそれぞれ対策を講じることで感染拡大防止に努めてきた。ソマルーガ大統領は「混乱を避けるために州と連邦政府は継続して協力する必要がある」と話した。
個人的な集まり
19日から、公共の場で15人を超える集まりを行うのは禁止される。ただし、政治デモなど組織的なイベントは、適切な感染予防措置が講じられる場合は許可される。
私的空間での友人や家族との個人的な集まりに関しては、政府は「可能な限り」避けるよう呼び掛けた上で、参加者が15人を超える場合はマスク着用を義務付けるとした。マスクを外した状態での飲食は着席時のみ可能。また、参加者全員の連絡先を記録・保管しなければならない。
屋内および屋外のレストラン・バーも同様に、着席時のみ飲食できる。トイレなど席を離れる時はマスク着用。
政府は在宅勤務への切り替えを推奨。各州は継続して、個々の感染に関し接触追跡を行う。
州の管轄下にある学校や保育園では、マスク着用が感染対策の一環となっている場合は着用しなければならない。公共交通機関のマスク着用は既に7月6日から全国で義務化されている。
ソマルーガ大統領は、「国民の皆さんがこれらの措置の必要性を理解してくれると確信している」と述べ、状況に応じて、当局が今後より厳しい措置を講じる可能性もあると付け加えた。
18日、首都ベルンの連邦議事堂前広場では数百人が新型コロナウイルス対策への抗議活動を行った。
スイス国内における新型コロナウイルスへの感染は10月初めから急速に拡大し、1日の新規感染者数は16日、これまでで最も多い3105件を記録した。
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