スイス、EUとの制度的条約の交渉を破棄
スイス政府は、欧州連合(EU)との枠組み条約について、「実質的な相違」を理由に交渉を継続しないと発表した。
政府は26日の声明で、「これにより、(枠組み合意)の草案に関する交渉は終了した」と述べた。スイスとEUは、過去数十年にわたる120以上の二国間協定に代わる包括的な条約を作成しようとしていた。7年間にわたってスイスとEUは交渉していたが決裂した。
政府は、2018年に条約が起草されて以来、給与保護、国家補助規則、EU市民のスイス社会保障給付へのアクセスという3つの重要な面で、進展がないとした。
特に3つ目の点に関してはスイスで大きな議論を呼んでいた。スイスで働くEUの労働者に同等の権利を与えるべきだというEUの要求は、スイスの移民政策に劇的な変化を与える「パラダイムシフトだ」と、イグナツィオ・カシス外相は語った。
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