スイス連邦司法警察省は、首都ベルンにある連邦議事堂のセキュリティーを強化するべきだと指摘する。来夏に見学者用の出入り口を改装し、建物正面の広場に車止めを設置するなどのセキュリティー策を検討している。
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司法警察省は今後も分析を続け、連邦議会の運営部や議会自身に勧告する。同省広報官キャシー・マレ氏がドイツ語圏の公共放送(SRF)の取材に答えた。
マレ氏は「テロリズムの脅威がヨーロッパ全体で増えていると認識している。スイスを訪問する外国の首脳は増えており、セキュリティー強化は重要だ」と語った。
マレ氏によると、外国の要人は連邦議事へのアクセスの良さ驚くことが多いと話した。多くの高官にとっては、スイスとその首都の安全性の高さを裏付けるプラス面だ。
可動式車止めポール?
議事堂の内部を見たいと希望する見学者も増えているという。改装計画はこうした要望と安全面のバランスをとる必要がある。
議会の運営部の承認が下りれば、訪問者用の出入り口は来夏に約500万フラン(約5億6千万円)かけて改装される。改装後、訪問者は入館してすぐ、必要に応じて入館前にセキュリティーチェックを受ける。見学できる範囲は広がり、セキュリティーは強化される。
建物の正面に広がる連邦議事堂広場の監視を強めることも検討している。
議会のセキュリティー担当者アンドレアス・ヴォルトマンはSRFに対し「例えば防衛に必要なとき以外は地中に収納できる可動式車止めポールを設置する案を検討している」と話した。マレ氏は司法警察省がどんなセキュリティー対策を検討中かは明かさなかった。
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