スイス連邦外務省は、スリランカの連続爆破テロでスイス人2人が死亡したことを確認した。うち1人はスイスとスリランカの二重国籍だった。
このコンテンツが公開されたのは、
外務省は22日夜、メディア向けの声明で、被害者の家族と連絡を取り、支援の提供を申し出たと述べた。
首都コロンボのスイス大使館はまた、スイスに住むスイス・スリランカ国籍の住民一人への支援提供を申し出ている。この住民の両親(いずれもスリランカ国籍)はテロで死亡した。
事件は21日、コロンボ、バティカロア、ネゴンボにある三つの教会と四つのホテルが爆発し、290人以上が死亡。500人が負傷した。犠牲者の多くは、復活祭(イースター)を祝っていた。
スイスのウエリ・マウラー連邦大統領は21日朝、報道官のツイッターアカウントに「政府を代表し、コロンボで起きた宗教的祭典への攻撃を非難する。犠牲になった人のご親族、スリランカ政府に心からお悔やみを申し上げる」と投稿した。
連邦外務省も22日午後、声明外部リンクを出し「民間人への攻撃は悲しいことだ。この国に多くの苦しみをもたらした不寛容さと暴力を非難する」と述べた。
スリランカ当局はその後、民家に立てこもっていた7人を逮捕。3人の警官が殺害された。10年前に内戦が終わって以来の最も大きな事件となった。
スイスは、スリランカの渡航情報外部リンクに今回の事件に関する情報を追加。旅行者にスリランカ警察のツイッターアカウントをフォローし、最新情報を入手するよう呼び掛けたが「ソーシャルメディアは一時的に制限されることになるだろう」ともしている。
おすすめの記事
スイスの核廃棄物処分場計画、反対派が国民投票計画
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒ州の放射性廃棄物処分場建設計画が、正式な認可が下りる前から反対運動に直面している。
もっと読む スイスの核廃棄物処分場計画、反対派が国民投票計画
おすすめの記事
ジョン・レノンの盗まれた腕時計、所有権はオノさん スイス最高裁が認定
このコンテンツが公開されたのは、
ビートルズのジョン・レノンさんが殺害される2カ月前にオノ・ヨーコさんから贈られ、その後盗まれた腕時計について、スイスの連邦最高裁判所はオノさんに時計の完全な所有権があるとの判決を出した。
もっと読む ジョン・レノンの盗まれた腕時計、所有権はオノさん スイス最高裁が認定
おすすめの記事
スイス証取、英プロバイダーを買収 MTF参入へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス証券取引所を運営するSIXグループは11日、英国の証券取引サービスプロバイダー、アクイス・エクスチェンジを買収すると発表した。今後、多角的取引システム(MTF)に参入する方針だ。
もっと読む スイス証取、英プロバイダーを買収 MTF参入へ
おすすめの記事
2022年の可処分所得は約95万円 スイス統計局
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局は12日、2022年の1世帯平均の可処分所得はひと月6902フラン(当時レートで約95万円)だったと発表した。前年からほぼ横ばいだった。
もっと読む 2022年の可処分所得は約95万円 スイス統計局
おすすめの記事
CERNとロシアの研究協力協定、11月末に期限迎える
このコンテンツが公開されたのは、
今月30日、ロシアの研究機関とジュネーブに拠点を置く欧州原子核研究機構(CERN)との協力協定が終了する。研究者はCERNのプロジェクトに影響を及ぼすと警告している。
もっと読む CERNとロシアの研究協力協定、11月末に期限迎える
おすすめの記事
女子優位のクラスを出た女性は高収入の傾向 スイス調査
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・バーゼル大と英ダラム大が1989年から2002年の間にスウェーデンで初等教育を修了した75万人以上の生徒のデータを用いて行った調査で、女子生徒の方が多いクラスを出た女性はより多くの収入を得る傾向があることが分かった。
もっと読む 女子優位のクラスを出た女性は高収入の傾向 スイス調査
おすすめの記事
11月のスイスアルプス、季節外れの暖かさ
このコンテンツが公開されたのは、
スイスアルプスで、季節外れの暖かさが続いている。スイスで最も標高の高い地点にあるユングフラウヨッホでは観測史上最高を記録した。
もっと読む 11月のスイスアルプス、季節外れの暖かさ
おすすめの記事
スイスでベジタリアン・ビーガン増加 若者・高学歴に多く
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで肉食をやめる人が増えている。植物性食品を推進するスイスベジ協会(Swissveg)は30日、スイスのベジタリアンやビーガンの数は過去5年間で約40%増加したと発表した。
もっと読む スイスでベジタリアン・ビーガン増加 若者・高学歴に多く
おすすめの記事
スイスを縦断するツルが過去最多
このコンテンツが公開されたのは、
スイス鳥類研究所によると、スイスでは今季、はやくも過去最多のツルが観察されている。なかには約800羽の大規模な群れもみられた。
もっと読む スイスを縦断するツルが過去最多
おすすめの記事
「金銭目的」で自殺ほう助 スイスの裁判所が元看護師に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ティチーノ州ルガーノの州刑事裁判所は23日、利己的な動機で他人の自殺を手助けしたとして、自殺教唆・ほう助の罪に問われた同州の元看護師の女(67)に条件付き罰金刑を言い渡した。
もっと読む 「金銭目的」で自殺ほう助 スイスの裁判所が元看護師に有罪判決
続きを読む
おすすめの記事
銃所持にこだわるスイス人 EUの銃規制に伴う法改正案に集中砲火
このコンテンツが公開されたのは、
2019年5月19日の国民投票で、EUの銃規制法を非加盟国のスイスでも採用すべきかが有権者に問われる。スイス連邦議会は昨年9月、EUの新しい銃規制に適応した法改正案を可決したが、見直しを求めるレファレンダムが成立。シェンゲン協定の存続のために立法の修正を迫られるスイス政府は窮地に立たされれた。
もっと読む 銃所持にこだわるスイス人 EUの銃規制に伴う法改正案に集中砲火
おすすめの記事
スイスの「右翼の過激派」SNSなどで大っぴらに活動、問題も
このコンテンツが公開されたのは、
日曜紙ゾンタークス・ブリックが、スイス国内の「右翼の過激派」がソーシャルメディア上などで大っぴらに政治信条を発信するようになっていると報じた。中には武装した姿もあるが、テロリストと違って取り締まりが難しいという。
もっと読む スイスの「右翼の過激派」SNSなどで大っぴらに活動、問題も
おすすめの記事
国際的に活躍するスイスの検察官
このコンテンツが公開されたのは、
国際犯罪の捜査を専門とする検察官とは、どんな人なのだろう?スイスの検察官ローランス・ボワイヤ氏は、結果を出すことを重視する人物だ。
もっと読む 国際的に活躍するスイスの検察官
おすすめの記事
スイス政府、国境警備法制の改正案を発表
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は、シェンゲン協定に合わせた国境警備関連法制の改正案を発表した。
改正案の主な柱は3本。一つ目は、危険人物が国境を越えるのを防ぐ電子システム「欧州渡航情報認証制度(ETIAS:エティアス)」への加盟だ。
もっと読む スイス政府、国境警備法制の改正案を発表
おすすめの記事
「連邦議事堂を爆破する。震え上がるがいい!」
このコンテンツが公開されたのは、
テロとは一見無縁なスイスでも、過去にアナーキスト(無政府主義者)によるテロ事件が数件発生している。19世紀末から20世紀初頭にかけてスイスで起きた様々なテロを振り返る。
もっと読む 「連邦議事堂を爆破する。震え上がるがいい!」
おすすめの記事
危険人物の情報共有「不十分」 スイス議会で見直し論
このコンテンツが公開されたのは、
安全保障委員会外部リンクのヴェルナー・ザルツマン委員長(国民党)は、対テロの取り組みにおける欧州各国との協力は「十分でないように思う」と述べた。 ストラスブールのクリスマスマーケットが11日に銃撃され死者3人と負傷者12…
もっと読む 危険人物の情報共有「不十分」 スイス議会で見直し論
おすすめの記事
どんな時にスイス国籍を失う?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの法律には、どのような時に役所が外国人の帰化が取り消されスイス国籍を失うかが書かれている。どのようなケースがあるのか、スイスの国籍法をみてみよう。
もっと読む どんな時にスイス国籍を失う?
おすすめの記事
スイスの連邦議事堂、テロ対策不十分?
このコンテンツが公開されたのは、
司法警察省は今後も分析を続け、連邦議会の運営部や議会自身に勧告する。同省広報官キャシー・マレ氏がドイツ語圏の公共放送(SRF)の取材に答えた。 マレ氏は「テロリズムの脅威がヨーロッパ全体で増えていると認識している。ス…
もっと読む スイスの連邦議事堂、テロ対策不十分?
おすすめの記事
スイス、過激派の二重国籍者から市民権剥奪
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦移民事務局は過激派に属する二重国籍者から国籍の剥奪手続きを始めた。ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)が報じた。
もっと読む スイス、過激派の二重国籍者から市民権剥奪
おすすめの記事
ルクソール事件から20年 テロ件数は世界的に減少
このコンテンツが公開されたのは、
1997年11月17日にエジプトのルクソールで起きたイスラム過激派の無差別殺傷テロ事件では、スイス人36人を含む観光客62人が殺害された。スイス人が巻き込まれたテロの中では最悪の犠牲者数が出たこの事件から、今年で20年。テロリズムはいまだ脅威だが、意外にもテロ発生件数や犠牲者数は減少している。
もっと読む ルクソール事件から20年 テロ件数は世界的に減少
おすすめの記事
チューリヒ空港でテロ対策訓練
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒ空港で14日、テロを想定した訓練「スピード17」が行われた。旅客輸送バスに仕掛けられたパイプ爆弾が爆発し、50人が負傷したとの設定で、職員ら約700人が参加し、緊急時の備えを確認した。
もっと読む チューリヒ空港でテロ対策訓練
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。