タイのプミポン・アドゥンヤデート国王が13日、88歳で死去した。プミポン国王は、1946年にラマ9世として即位し、君主としては世界で歴史上最も長い70年間在位した。幼少期・青年期は、スイスのローザンヌで過ごした。
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「プミポン国王は、ローザンヌで音楽への情熱を見いだし、最初はミュージシャンとして、そして、後には作曲家となった」と、1冊の本「ローザンヌのプミポン国王とタイ王室」は物語る。この本には、26年間タイ王室に仕えたクレオン・セライダリス氏の思い出が綴られている。
1933年から1951年まで、プミポン国王は母親、兄のラマ8世、姉とともによくローザンヌ近郊のピュリーの別荘に滞在し、家族で頻繁にヴァレー(ヴァリス)州やグラウビュンデン州で休日を過ごしていた。
趣味は写真撮影、スキーをすることで、車や自然にも興味を持っていたプミポン国王は、ローザンヌ大学では自然科学、法律、政治学を専攻。ジャーナリストのオリビエ・グリバ氏は、著書「スイスの国王-スイスで若き日を送ったタイのプミポン国王」の中で、国王が、「まさに我が国民が好まないもの」と呼びながらマルクス主義の研究をしたと記している。
親族によると、国王がスイスの憲法と民主主義を研究したことが、タイの民主主義発展に影響を与えたという。また、のちに妻となったシリキット王妃とは、ローザンヌで出会った。
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タイのプミポン国王はその幼少期・青年期をスイスで過ごした。幼少期や1960年代のスイス公式訪問の際の写真で国王の若き日々を振り返る。
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タイで絶大な尊敬を集めて国民に愛され、カリスマ的人気のあったプミポン国王が死去したことにより、国にはより一層の政治的不安定が未来に残されることになるだろう。
(英語からの翻訳&編集・上原亜紀子)
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