スイス連邦内閣は19日会見し、新型コロナウイルスに伴うセミロックダウンで22日に予定していた主要な緩和策は延期した。国内の新規感染者数の増加やワクチン接種計画の遅れを理由に挙げた。
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室内の集まりの人数制限のみ、22日以降は現行の最大5人から同10人に引き上げる。
第2弾緩和ではレストラン・カフェのテラス席営業、成人のグループでのアマチュアスポーツ、大学の対面授業などが再開される予定だった。
ただ感染力の強い変異株が広まったことなどを受け、国内の感染状況は悪化。19日時点の国内の新規感染者数は1748人で、7日平均では前週より18%上昇した。死亡者数は17人で、7日平均では前週より12%増えた。
アラン・ベルセ内務相は会見で「私たちは第3波の始まりにいる」とし「国内の感染状況は不安定だ」と述べた。
スイス政府は第2弾緩和の条件として▽直近14日間の10万人当たり新規感染者数(17日)が3月1日時点(165.9)を下回る▽7日間の陽性率5.0%未満▽集中治療室のコロナ患者数250人未満▽直近7日間の実効再生産数1未満――の4要件を設定した。だがベルセ氏は現時点で、入院患者数を除く3つの項目が基準を満たしていないと述べた。
次の緩和は4月14日の閣議で決定する。
政府によると、国内では全人口(860万人)の約5%が2回のワクチン接種を済ませた。1回のみは全人口の3.6%という。
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