スイスは「第三国定住制度」の枠組みで、2019年に難民800人を受け入れる。受け入れ難民の大半はシリア出身。
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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が推奨する「第三国定住制度外部リンク」は、母国を逃れたが第一次庇護国で保護を受けられない難民を他国が受け入れる制度で、スイスでは2013年にスタート。これまでに難民約3500人を受け入れた。日本でも2010年からパイロットケースとして受け入れを始めている。
スイス政府は先月30日の声明外部リンクで、スイスおよびヨーロッパ諸国での難民申請者の数は落ち着きを見せつつあるが、難民の母国の状況は依然として改善していない。特に、難民申請をした国に滞在できず、かといって母国に戻ることもできない難民には、第三国へ移動するという選択肢しか残されていないと説明した。シモネッタ・ソマルーガ連邦司法相は同日に行われた記者会見で、予定している難民の受け入れが来春を目処に完了することから、800人の受け入れ枠の拡大を決定したと述べた。
加えて難民の受け入れは不法入国や人身売買対策となる。また女性や子供、高齢者は地中海を渡る危険な旅を強いられるべきではないとの見解を述べた。
政府は来年以降も引き続き、難民の受け入れを行う意思を表明。これまで通り2年ごとに1500~2000人の難民を受け入れる予定で、状況の変化によって数の増減や、プログラムを終了するオプションも維持する。
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