「目標達成には対策が必要!」と訴えるデモ参加者。ベルンにて
Keystone
スイスの首都・ベルンの連邦議事堂前で千人以上がデモ行進を行い、「気候警報」としてあらゆる種類の楽器や道具などで騒音を出して要求を訴えた。
このコンテンツが公開されたのは、
この平和的なデモンストレーションは、環境、開発、社会分野の70以上の組織で構成されるスイス気候連盟外部リンクが企画。デモでは議会により二酸化炭素(CO2)法外部リンクが弱体化される可能性を非難した。
スイスのフランス語圏から参加した抗議グループは「目標達成には対策が必要!」とプラカードで訴えた。デモの参加者らは鍋や蓋、鳴き声、笛、ドラムなどを使って騒音を立て、政治家に目を覚ますよう促した。
デモ参加者は、スイスの現在の法律では気候目標を達成できていないと指摘。また、スイスはCO2の規制がさらに緩和される脅威に直面していると警鐘を鳴らす。「出来るだけ早くCO2の排出量を減らす必要があるにもかかわらず、2020年からはむしろ削減ペースが今日よりもはるかに遅くなる」
スイス気候連盟の要求の一つは、気温上昇を2℃以下に制限するパリ協定の気候目標外部リンクをCO2法に盛り込むことだ。また、スイスは汚染の原因を生んだ者が対策費用を負担すべきとする「汚染者負担の原則」を徹底し、道路交通に加えて、航空交通も気候対策への費用を負担すべきだとしている。
おすすめの記事
スイス、PFASの規制強化を検討
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。
もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日に行われ、韓国のパク・ユンジェさんが優勝。群馬出身の安海真之介さんが3位で入賞した。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
おすすめの記事
スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
このコンテンツが公開されたのは、
世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。
もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
おすすめの記事
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。
もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
おすすめの記事
ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は10日、電気を使わない除湿器を開発したと発表した。壁や天井の建築材として、空気中の湿気を吸収し一時的に蓄えることができる。
もっと読む ETHチューリヒ、気候に優しい除湿機を開発
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
続きを読む
おすすめの記事
「スマートシティー」 改善の余地なお多く
このコンテンツが公開されたのは、
エネルギー技術の進歩については毎日のように報じられる。しかし、省エネ・高効率の「グリーン」技術だけで、私たちが住みたいと思うような持続可能な都市を作ることができるのだろうか?
もっと読む 「スマートシティー」 改善の余地なお多く
おすすめの記事
環境団体、異常気象で温暖化対策をスイス政府に訴え
このコンテンツが公開されたのは、
国際環境団体グリーンピースが8日、スイス政府の気候変動政策 に対する抗議活動を起こした。別の市民団体は来春、2050年までに化石燃料の使用の全面禁止を連邦政府・議会に求める「氷河イニシアチブ」の立ち上げを計画している。
もっと読む 環境団体、異常気象で温暖化対策をスイス政府に訴え
おすすめの記事
「スイス中銀は環境に優しい投資を」 環境団体が提言
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中央銀行)はスイスの金融市場に気候変動のストレステストを受けさせるべきである。スイス気候連盟はこう指摘する。頻発する天災による被害は、金融システムを危機に至らせる可能性があるためだ。
もっと読む 「スイス中銀は環境に優しい投資を」 環境団体が提言
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。