25日の国民投票で女性の定年引上げが可決されたことを受け、スイスの首都ベルンでは抗議デモに数百人の人々が集まった。
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投票では女性の定年を64歳から65歳に引き上げる改革案の是非が問われ、賛成50.6%、反対49.4%と僅差で可決した。スイスの年金財政の安定化を目的とする。
投票から一夜明けた26日、デモ参加者らは政治家に対し、収入格差やワーキングマザーにとって働きにくい労働環境などの不平等を解消するよう求めた。
スイス社会民主党女性部のタマラ・フニシエロ氏は、このデモは、女性がより長く働くべきだと決めた「金持ちで年老いた白人男性」に対する「最初の宣戦布告」と見るべきだと述べた。
「女性は無報酬でこの社会を担っている」と憤慨。来年6月には女性ストライキが予定されているという。
2019年にスイス全土で行われた女性ストライキには1万人以上が参加し、男女間の平等な権利や、女性への暴力反対を訴えた。
アラン・ベルセ内務大臣は投票後の会見で、反対論の大きさは「年金制度改革を巡り、女性の立場を改善する解決策を見つけるよう連邦議会に向けられた明確なシグナルだ」と述べた。
定年の引き上げに反対する左翼は、この投票結果を「女性に対する侮辱」だと非難。女性は高い代償を強いられる上、今も賃金差別の犠牲者だと訴えた。
英語からの翻訳:シュミット一恵
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