スイスで50万人が立ち上がった歴史的な女性ストライキから14日で2年が経った。この日スイス各地では、数千人の女性がジェンダー平等を求め、再び声を上げた。
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ジュネーブ、バーゼル、チューリヒ、ルツェルン、ローザンヌ、フリブール、ヌーシャテルなどで、計40以上の抗議活動が行われた。参加者は前回と同様、女性ストライキのシンボルカラーである紫色のTシャツなどを着て、男女間の賃金格差是正、職場でのハラスメント根絶、暴力防止、女性定年年齢の65歳への引き上げ反対などを訴えた。
女性ストライキ団体は13日の声明外部リンクで、「2019年にスイスで起こった最も素晴らしい社会動員から2年、最初の女性ストライキから30年、連邦憲法に平等の原則が盛り込まれてから40年、スイスに女性参政権が導入されてから50年」が経った今、「フェミニストたちは再び街へ出て声を上げ、怒りを訴える。19年に私たちが求めたものは、今も有効だからだ」と述べた。
また最近では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)により、女性労働の価値が正しく認識されず、報われていないことが改めて示されたとも訴えた。
ジェンダーギャップ
労働組合連盟は7日、スイスで男女同一賃金、年金、労働条件改善への取り組みが進んでいないと批判した。
賃金の男女格差は大きい。公式の統計によると、2016年(最新データ)のスイスの標準報酬月額の中央値は、女性が6011フラン(約74万円)、男性が6830フランと、12%の差がある。民間企業ではさらに広がり、女性は男性より14.6%少ない。
しかし、世界経済フォーラム(WEF)によると、スイスのジェンダー平等は改善されつつある。今年3月にWEFが発表した最新の「ジェンダーギャップ指数外部リンク」では、スイスは8つ順位を上げて10位にランクインした。
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