ジュネーブ市は「海の人権に関するジュネーブ宣言」に、都市で初めて署名した。同宣言は国際海域における人権侵害に歯止めをかけるのが狙いだ。
このコンテンツが公開されたのは、
ジュネーブ市のザミ・カナーン市長は21日、宣言に署名。地中海での移民救助を違法とする方針を決めたイタリアのマッテオ・サルヴィーニ内務相に相対する格好だ。
宣言外部リンクは、弁護士、国連機関の代表者、ジュネーブの有識者らがまとめた。宣言では人権とそれに関する国際法が国際海域でも適用されるよう求めている。移民の福祉に加え、海の持続可能な利用、生物多様性の保護、世界貿易における海の重要性にも言及している。
カナーン市長は、この宣言が「今後、基本のイニシアチブとして検討される」と語り、他の都市の協力を呼び掛けた。
ジュネーブ市は近年、国際問題について国と反する姿勢を取ることが何度かあった。スイス政府は昨年12月、移民救助船「アクエリアス号」でスイス国旗の掲揚を認めないことを決めている。
ジュネーブ市は声明で「世界経済のハブで国連本部があり、(船舶の)重要な旗国でもある。ジュネーブ市は、陸海上の人権の保障と保護に対し、特別かつ直接の関心を持っている」と述べた。
おすすめの記事
ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
ユングフラウ鉄道グループは、ユングフラウヨッホの2024年の来場者が105万8600人となり、2015年以来6度目の100万人の大台を超えたと発表した。
もっと読む ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
おすすめの記事
2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは2024年の企業倒産件数が過去最高を記録した。
もっと読む 2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
おすすめの記事
国民投票に向けた署名がまたも偽造
このコンテンツが公開されたのは、
医療品の安定供給を求める国民投票に向けて集められた署名のうち、3600筆以上が無効な署名だったことが明らかになった。
もっと読む 国民投票に向けた署名がまたも偽造
おすすめの記事
スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
このコンテンツが公開されたのは、
1964年東京オリンピックで銀メダルを勝ち取ったスイス人柔道家のエリック・ヘンニ(Eric Hänni)さんが25日、86歳で死亡した。スイス柔道・柔術協会が発表した。
もっと読む スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
おすすめの記事
スイス、「若すぎる」子犬の輸入を禁止
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは来年2月1日から、生後15週未満の子犬の商業輸入を禁止する。安易なネット購入を抑止するのが狙い。
もっと読む スイス、「若すぎる」子犬の輸入を禁止
おすすめの記事
スキー初心者泣かせのT字型リフト 生誕から90年
このコンテンツが公開されたのは、
スイス発祥で、今も国内のスキー場で使われているT字型リフトが23日、東部ダボスの地で誕生から90年を迎えた。発明直後から急速に普及したが、現在ではチェアリフトへの転換が進む。
もっと読む スキー初心者泣かせのT字型リフト 生誕から90年
おすすめの記事
スイス、原発新設を解禁へ 政府対案まとまる
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は20日、原子力発電所の新設解禁を求めるイニシアチブ(国民発議)に応え、解禁を盛り込んだ対案をまとめた。
もっと読む スイス、原発新設を解禁へ 政府対案まとまる
おすすめの記事
スイス航空救助隊Rega、クリスマスの出動急増
このコンテンツが公開されたのは、
クリスマスを挟んだ12月24〜26日、スイス航空救助隊Regaの出動件数(国外向け含む)は前年比20%増の150件超に上った。
もっと読む スイス航空救助隊Rega、クリスマスの出動急増
おすすめの記事
スイスとEU、今後の二国間関係について合意
このコンテンツが公開されたのは、
スイスと欧州連合(EU)は20日、貿易や労働、人の移動自由などのルールを盛り込む二国間条約の締結に向けた交渉を完了したと発表した。
もっと読む スイスとEU、今後の二国間関係について合意
おすすめの記事
クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
このコンテンツが公開されたのは、
クレディ・スイスが経営危機に陥った責任を追究するスイス連邦議会の調査委員会は20日発表した報告書で、原因は長年にわたる経営上の不始末にあったと結論付けた。
もっと読む クレディ・スイス危機への対応「時間がかかりすぎた」 議会調査委が報告書
続きを読む
おすすめの記事
地球は海だけの惑星だったかもしれない ― 超新星がもたらした偶然とは
このコンテンツが公開されたのは、
地球が「命の惑星」になったのは、宇宙で偶然起きた大災害のおかげかもしれない。スイス、ドイツ、米国の若い研究者らがそんな仮説を打ち立てた。その核心となるのはアルミニウム26と呼ばれるガス雲、新しく形成される惑星に存在する水の量、そして超新星の役割だ。
もっと読む 地球は海だけの惑星だったかもしれない ― 超新星がもたらした偶然とは
おすすめの記事
汚れたプラごみ輸出規制へ バーゼル条約、21年発効
このコンテンツが公開されたのは、
有害廃棄物の輸出入を規制する「バーゼル条約」の締約国会議がジュネーブで開かれ、汚れた廃プラスチックを規制対象とする改正条約を採択した。2021年1月に発効する。
もっと読む 汚れたプラごみ輸出規制へ バーゼル条約、21年発効
おすすめの記事
「外国人労働者は現地の低賃金雇用奪う」はウソ スイス調査
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの外国人労働者は、移住してから5年後にはスイス人の収入を上回ることが最新の調査で分かった。「外国人労働者の賃金は低い水準に張り付き、潜在的にスイス人から低賃金雇用を奪っている」という社会通念を覆す結果だ。移民の入国を制限しようとする議論に影響を与えそうだ。
もっと読む 「外国人労働者は現地の低賃金雇用奪う」はウソ スイス調査
おすすめの記事
本当に「移民は社会を脅かす」存在なのか
このコンテンツが公開されたのは、
移民に関する論議は、賛成派・反対派のどちらも偏見や憶測に満ちていることが多い。それはスイスに限らず、どこの国でも同じ状況だ。今年5月にスイスで出版された書籍「Neuland」で専門家らは、移民をめぐる論争を単なる「賛成論」と「反対論」で片付けるのは止めるべきだと主張している。
もっと読む 本当に「移民は社会を脅かす」存在なのか
おすすめの記事
外国人労働者の受け入れ、「実用主義」の見えるスイス
このコンテンツが公開されたのは、
外国人労働者数の制限を求めた「大量移民反対イニシアチブ」が国民投票で可決されて2年以上が経過した。労働者の自由な移動を定めた欧州連合(EU)との合意の中で、国民の決定をどう実現するかをめぐりスイスは行き詰まっている。「役に立つ外国人」を「良い外国人」とみなしてきたスイスの、移民政策の歴史を振り返った。
もっと読む 外国人労働者の受け入れ、「実用主義」の見えるスイス
おすすめの記事
スイスの受刑者、7割以上が外国人の理由
このコンテンツが公開されたのは、
スイスはなぜ外国人受刑者が多いのか?スイス国民の購買力、国内における麻薬の需要の大きさ、スイスの人口構成がこの状況を説明するカギのようだ。
もっと読む スイスの受刑者、7割以上が外国人の理由
おすすめの記事
不法移民に手を差し伸べた人を厳しく罰するスイス
このコンテンツが公開されたのは、
不法移民に食事やお金、寝床を提供することは、どんなに高尚な理由があってもスイスでは違法だ。毎年、何百人もの人々が外国人法に違反したとして有罪判決を受けている。宗教コミュニティ、関連団体、政治家はこの「連帯の罪」を合法化するよう求めている。
もっと読む 不法移民に手を差し伸べた人を厳しく罰するスイス
おすすめの記事
外国人犯罪者の国外追放強化イニシアチブ、きっぱりと否決
このコンテンツが公開されたのは、
四つの案件が国民に問われた28日の国民投票で、一番注目されたのは「外国人犯罪者の国外追放強化」を求めるイニシアチブのゆくえだった。大量の難民が欧州に押し寄せ、ドイツ・ケルンで新年に起きた犯罪などもあり、スイス国民は安全性に関し感情に流されやすい中での投票だったからだ。しかし、この案件は58.9%で、きっぱりと否決された。
もっと読む 外国人犯罪者の国外追放強化イニシアチブ、きっぱりと否決
おすすめの記事
外国人が増え続けるスイスの刑務所
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの刑務所数は1988~2017年の間に3割減ったが、囚人数は5割増えた。現在の囚人の半数以上は外国人(非スイス在住者)だ。
もっと読む 外国人が増え続けるスイスの刑務所
おすすめの記事
スイス、難民受け入れ継続
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは「第三国定住制度」の枠組みで、2019年に難民800人を受け入れる。受け入れ難民の大半はシリア出身。
もっと読む スイス、難民受け入れ継続
おすすめの記事
UNRWA批判のカシス外相、自身の発言を擁護
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのイグナツィオ・カシス外相が「国連難民救済事業期間(UNRWA)が中東和平の妨げになっている」と発言し、国内外から批判を浴びている問題で、カシス外相は30日、フランス語圏のスイス公共放送(RTS)に「自分の発言がスイス国内に健全な議論をもたらした」と延べ、発言に問題はないとの認識を示した。
もっと読む UNRWA批判のカシス外相、自身の発言を擁護
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。