イタリアのマッテオ・サルヴィーニ内務相
Ansa
ジュネーブ市は「海の人権に関するジュネーブ宣言」に、都市で初めて署名した。同宣言は国際海域における人権侵害に歯止めをかけるのが狙いだ。
このコンテンツが公開されたのは、
ジュネーブ市のザミ・カナーン市長は21日、宣言に署名。地中海での移民救助を違法とする方針を決めたイタリアのマッテオ・サルヴィーニ内務相に相対する格好だ。
宣言外部リンクは、弁護士、国連機関の代表者、ジュネーブの有識者らがまとめた。宣言では人権とそれに関する国際法が国際海域でも適用されるよう求めている。移民の福祉に加え、海の持続可能な利用、生物多様性の保護、世界貿易における海の重要性にも言及している。
カナーン市長は、この宣言が「今後、基本のイニシアチブとして検討される」と語り、他の都市の協力を呼び掛けた。
ジュネーブ市は近年、国際問題について国と反する姿勢を取ることが何度かあった。スイス政府は昨年12月、移民救助船「アクエリアス号」でスイス国旗の掲揚を認めないことを決めている。
ジュネーブ市は声明で「世界経済のハブで国連本部があり、(船舶の)重要な旗国でもある。ジュネーブ市は、陸海上の人権の保障と保護に対し、特別かつ直接の関心を持っている」と述べた。
おすすめの記事
スイス連邦工科大、鉄道橋の構造安全性を評価するAIツールを開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)は24日、鉄道橋の構造安定性を評価する人工知能(AI)ツールを開発したと発表した。
もっと読む スイス連邦工科大、鉄道橋の構造安全性を評価するAIツールを開発
おすすめの記事
スイス株式相場、初めて1万3000の大台に
このコンテンツが公開されたのは、
スイス株式市場で24日、代表指標のSMIが一時1万3000の大台を超え、史上最高値を記録した。前日のドイツ連邦議会選挙で保守派が勝利したことを受け、安心感が広がった。
もっと読む スイス株式相場、初めて1万3000の大台に
おすすめの記事
ゼンティス山の山岳ケーブルカー、改修工事へ
このコンテンツが公開されたのは、
東スイスの有名観光地ゼンティス山の山岳ケーブルカー「Säntisbahn」運営会社は24日、強風に対する安定性向上を目的にケーブルカー施設の全面改修工事に着手すると発表した。
もっと読む ゼンティス山の山岳ケーブルカー、改修工事へ
おすすめの記事
スイス、PFASの規制強化を検討
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は「永遠の化学物質」の異名を持つ有機フッ素化合物(PFAS)の規制強化に着手した。飲み水の上限値は来年から引き下げられる。
もっと読む スイス、PFASの規制強化を検討
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌ国際バレエコンクールの最終選考が8日に行われ、韓国のパク・ユンジェさんが優勝。群馬出身の安海真之介さんが3位で入賞した。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 韓国高校生男子が優勝、安海さんが3位
おすすめの記事
スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
このコンテンツが公開されたのは、
世界有数の試験・検査・認証機関であるスイスのSGSは、本社をジュネーブ州からツーク州に移転する。大手多国籍企業の移転は、ジュネーブ州の税収にも影響を及ぼしそうだ。
もっと読む スイス検査・認証SGSが本社移転 ジュネーブからツークへ
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ローザンヌで2日、第53回ローザンヌ国際バレエコンクールが始まった。23カ国から集まった85人の若手ダンサーが8日の最終選考進出を目指し、さまざまな課題曲に挑戦する。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール2025始まる 日本から13人出場
おすすめの記事
スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、国外から子どもを迎える国際養子縁組を将来的に禁止する意向を表明した。虐待防止措置の一環としている。
もっと読む スイス政府、国際養子縁組を禁止へ
おすすめの記事
スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は29日、生殖補助医療法を改正し、カップルに対する卵子提供を合法化する方針を発表した。政府はまた既婚・未婚問わず全てのカップルへの精子・卵子提供を解禁する意向を示した。
もっと読む スイス、全てのカップルへの精子・卵子提供を合法化へ 政府方針
おすすめの記事
スイスに感染症情報解析センター発足
このコンテンツが公開されたのは、
感染症に関する情報を収集・解析する「病原体バイオインフォマティクスセンター(CPB)」が23日、スイスの首都ベルンに新設された。集約したゲノムデータを管理・解析し、スイスの感染対策を改善する役割を担う。
もっと読む スイスに感染症情報解析センター発足
続きを読む
おすすめの記事
地球は海だけの惑星だったかもしれない ― 超新星がもたらした偶然とは
このコンテンツが公開されたのは、
地球が「命の惑星」になったのは、宇宙で偶然起きた大災害のおかげかもしれない。スイス、ドイツ、米国の若い研究者らがそんな仮説を打ち立てた。その核心となるのはアルミニウム26と呼ばれるガス雲、新しく形成される惑星に存在する水の量、そして超新星の役割だ。
もっと読む 地球は海だけの惑星だったかもしれない ― 超新星がもたらした偶然とは
おすすめの記事
汚れたプラごみ輸出規制へ バーゼル条約、21年発効
このコンテンツが公開されたのは、
有害廃棄物の輸出入を規制する「バーゼル条約」の締約国会議がジュネーブで開かれ、汚れた廃プラスチックを規制対象とする改正条約を採択した。2021年1月に発効する。
もっと読む 汚れたプラごみ輸出規制へ バーゼル条約、21年発効
おすすめの記事
「外国人労働者は現地の低賃金雇用奪う」はウソ スイス調査
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの外国人労働者は、移住してから5年後にはスイス人の収入を上回ることが最新の調査で分かった。「外国人労働者の賃金は低い水準に張り付き、潜在的にスイス人から低賃金雇用を奪っている」という社会通念を覆す結果だ。移民の入国を制限しようとする議論に影響を与えそうだ。
もっと読む 「外国人労働者は現地の低賃金雇用奪う」はウソ スイス調査
おすすめの記事
本当に「移民は社会を脅かす」存在なのか
このコンテンツが公開されたのは、
移民に関する論議は、賛成派・反対派のどちらも偏見や憶測に満ちていることが多い。それはスイスに限らず、どこの国でも同じ状況だ。今年5月にスイスで出版された書籍「Neuland」で専門家らは、移民をめぐる論争を単なる「賛成論」と「反対論」で片付けるのは止めるべきだと主張している。
もっと読む 本当に「移民は社会を脅かす」存在なのか
おすすめの記事
外国人労働者の受け入れ、「実用主義」の見えるスイス
このコンテンツが公開されたのは、
外国人労働者数の制限を求めた「大量移民反対イニシアチブ」が国民投票で可決されて2年以上が経過した。労働者の自由な移動を定めた欧州連合(EU)との合意の中で、国民の決定をどう実現するかをめぐりスイスは行き詰まっている。「役に立つ外国人」を「良い外国人」とみなしてきたスイスの、移民政策の歴史を振り返った。
もっと読む 外国人労働者の受け入れ、「実用主義」の見えるスイス
おすすめの記事
スイスの受刑者、7割以上が外国人の理由
このコンテンツが公開されたのは、
スイスはなぜ外国人受刑者が多いのか?スイス国民の購買力、国内における麻薬の需要の大きさ、スイスの人口構成がこの状況を説明するカギのようだ。
もっと読む スイスの受刑者、7割以上が外国人の理由
おすすめの記事
不法移民に手を差し伸べた人を厳しく罰するスイス
このコンテンツが公開されたのは、
不法移民に食事やお金、寝床を提供することは、どんなに高尚な理由があってもスイスでは違法だ。毎年、何百人もの人々が外国人法に違反したとして有罪判決を受けている。宗教コミュニティ、関連団体、政治家はこの「連帯の罪」を合法化するよう求めている。
もっと読む 不法移民に手を差し伸べた人を厳しく罰するスイス
おすすめの記事
外国人犯罪者の国外追放強化イニシアチブ、きっぱりと否決
このコンテンツが公開されたのは、
四つの案件が国民に問われた28日の国民投票で、一番注目されたのは「外国人犯罪者の国外追放強化」を求めるイニシアチブのゆくえだった。大量の難民が欧州に押し寄せ、ドイツ・ケルンで新年に起きた犯罪などもあり、スイス国民は安全性に関し感情に流されやすい中での投票だったからだ。しかし、この案件は58.9%で、きっぱりと否決された。
もっと読む 外国人犯罪者の国外追放強化イニシアチブ、きっぱりと否決
おすすめの記事
外国人が増え続けるスイスの刑務所
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの刑務所数は1988~2017年の間に3割減ったが、囚人数は5割増えた。現在の囚人の半数以上は外国人(非スイス在住者)だ。
もっと読む 外国人が増え続けるスイスの刑務所
おすすめの記事
スイス、難民受け入れ継続
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは「第三国定住制度」の枠組みで、2019年に難民800人を受け入れる。受け入れ難民の大半はシリア出身。
もっと読む スイス、難民受け入れ継続
おすすめの記事
UNRWA批判のカシス外相、自身の発言を擁護
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのイグナツィオ・カシス外相が「国連難民救済事業期間(UNRWA)が中東和平の妨げになっている」と発言し、国内外から批判を浴びている問題で、カシス外相は30日、フランス語圏のスイス公共放送(RTS)に「自分の発言がスイス国内に健全な議論をもたらした」と延べ、発言に問題はないとの認識を示した。
もっと読む UNRWA批判のカシス外相、自身の発言を擁護
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。