「表現の自由」を求める人達のプラットフォームに
「表現の自由」は人権だ。だが、当然の権利として存在しているわけではない。世界中で、多くの人達が、この権利を求めて日々声を上げている。swissinfo.chが、こうした人々の声を紹介する。
マナミ、ファティマ、エリー、チャン、ガリーナ。swissinfo.chの「表現の自由を求める世界の声」には、世界各地に住む女性、男性が参加している。企業家、ジャーナリスト、選挙で選ばれた政治家、市民活動家。彼らは公共の問題について、時には専門家として発言する。事の大小、賛否の分かれる問題か否かに関わらず。彼らを結びつけているのは、自分自身を自由に表現すること、そして(これはとても重要なことだが)自分の声が社会に届くよう、日々努力しているということだ。
デジタル化とグローバルなソーシャルメディアの時代では、表現の自由を日々、守っていかなければならない。これは、私たちが制作した短い動画シリーズ「Global Voices of Freedom(表現の自由を求める世界の声)」に出てくれた人たちが日々行っていることだ。世界の全く異なる場所で、最も異なる条件下で、そして最も多様な状況で、彼らは表現の自由と民主主義のために声を上げ続けている。
「表現の自由を求める世界の声」ツアーは石垣島を出発点に、アフガニスタンへとたどり着いた。イスラム主義勢力タリバンの圧政から逃れた若き活動家ファティマ・へイダリさんは、女性の権利のために闘っている。
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ツアーの次の目的地で出会ったのはエリー・キジョンベさん。10年以上前に、アフリカ南部マラウイからはるばる北西ヨーロッパのアイルランドに亡命した、
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難民申請者にも表現の自由が必要
トルコでは2023年5月に再選されたエルドアン大統領の手により、この20年で徐々に民主主義が崩されてきた。ジャーナリストのチャン・ドゥンダルさんら活動家はこのために祖国を追われた。ドゥンダルさんは亡命先のドイツから民主主義を取り戻すために声を上げている。
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亡命の地でトルコの民主化を目指す
ロシアではウクライナへの侵攻開始以来、メディア関係者を取り巻く状況が悪化し続けている。ラトビアに拠点を移した独立ジャーナリストで、インターネットメディア「メドゥーザ」の編集長を務めるガリーナ・ティムチェンコさんが、その実態を語ってくれた。
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だが近年民主化が進んできた国々でも危険に置かれているジャーナリストは少なくない。メキシコのジャーナリスト、ホエル・ヴェラさんは、国には「表現の自由を保証する安全がない」と語った。
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スイスのように安定し長い歴史を持つ民主主義国家ですら、表現・報道の自由は圧力を受けている。マリー・モーリスさんはローザンヌを拠点にオンラインマガジン「ゴッサムシティ」を編集する。仲間とともに金融犯罪の調査報道に当たるが、日々報道の自由の限界を感じているという。
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世界のさまざまな国・大陸のジャーナリストや活動家の声を聞けば、報道の自由がいかに日々追い求めるべき貴重な財産なのかがよくわかる。
読者にとって最も重要な自由の声は何だろうか?これからこのシリーズでどんな人に話を聞き、報道するべきだろうか?「表現の自由を求める世界の声」に関する10言語の意見交換コーナーでは、読者の意見を募集している。
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