スイス連邦国防省の内部調査で、省幹部の妻たちが利用したヘリコプター飛行や高級リゾート地での宿泊、無料のゴルフレッスン費用がスイス軍の経費として支出されていたことが分かった。ギー・パルムラン国防相はこうした「行き過ぎ」を防ぐための対策を既に講じていると弁明した。
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ドイツ語圏の日刊紙ターゲス・アンツァイガーなど複数の報道によると、国防省の幹部18人の妻やパートナーが2017年6月、スイス各地からヘリコプターでヴァレー州に飛んだ。夕食の後クラン・モンタナのホテルに宿泊し、翌日にはゴルフの無料レッスンを受けた。いずれも税金が財源。国防省の伝統行事だという。
また15年にグレンヘンで開かれた夕食会では、3500人の軍スタッフと500人の招待客が参加し、計50万フラン(約5700万円)を支出。高価なアルコール飲料に軍の経費が費やされていた。
パルムラン国防相は12日、「公共の資金が公正に使われなかった」と報道内容を認めた。フランス語圏のスイス公共放送(RTS)のインタビューに答えた。
国防相はこうした支出が違法行為には当たらず、懲戒処分を求めないことを強調。今年9月1日に発効した改善措置ではより経費の規則が厳しくなり、こうした「行き過ぎ」は起こらないと述べた。
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